三十三観音(さんじゅうさんかんのん)



以下に列挙した三十三観音の名称は、天明3年(1783年)に刊行された『仏像図彙』(ぶつぞうずい)という書物に所載のものである。この中には白衣(びゃくえ)観音、多羅尊観音のようにインド起源のものもあるが、中国や日本で独自に発達したものもあり、その起源は様々である。白衣観音、楊柳観音のように、禅宗系の仏画や水墨画の好画題としてしばしば描かれるものもあるが、大部分の観音は単独での造像はまれである。





三十三観音の名称

①楊柳(ようりゅう)    ②龍頭(りゅうず)   ③持経(じきょう)

④円光(えんこう)     ⑤遊戯(ゆげ)     ⑥白衣(びゃくえ)

⑦蓮臥(れんが)      ⑧滝見(たきみ)    ⑨施薬(せやく)

⑩魚籃(ぎょらん)     ⑪徳王(とくおう)   ⑫水月(すいげつ)

⑬一葉(いちよう)     ⑭青頚(しょうけい)  ⑮威徳(いとく)

⑯延命(えんめい)     ⑰衆宝(しゅうほう)  ⑱岩戸(いわと)

⑲能静(のうじょう)    ⑳阿耨(あのく)    21.阿摩提(あまだい)

22.葉衣(ようえ)      23.瑠璃(るり)     24.多羅尊(たらそん)

25.蛤蜊(こうり、はまぐり) 26.六時(ろくじ)    27.普悲(ふひ)

28.馬郎婦(めろうふ)    29.合掌(がっしょう)  30.一如(いちにょ)

31.不二(ふに)       32.持蓮(じれん)    33.灑水(しゃすい)