本願寺(ほんがんじ)


本願寺(ほんがんじ)は、寺院の名称である。


各地に同名の寺院があるが、一般には本願寺系の浄土真宗(真宗)各派の本山である「本願寺」を指すことが多い。浄土真宗における寺号の由来は、13世紀親鸞の廟堂(びょうどう)に対して亀山(かめやま)天皇より下賜(かし)された「久遠実成阿弥陀本願寺」(くおんじつじょうあみだほんがんじ)であるとされる。



本願寺系各派の本願寺

西本願寺

京都市下京区堀川通り花屋町下る本願寺門前町にある浄土真宗本願寺派の本山。

正式名称は「本願寺」。

東本願寺

京都市下京区烏丸通り七条上る常葉町にある真宗大谷派の本山。

正式名称は「真宗本廟」。(1987年〈昭和62年〉までは「本願寺」が正式名称。)

築地本願寺

東本願寺(台東区)

東京都台東区西浅草一丁目にある浄土真宗本願寺派の本山。

正式名称は「浄土真宗東本願寺派本山東本願寺」。

元は東京本願寺と称する真宗大谷派の別院であったが、お東騒動の影響で大谷光紹(おおたにこうしょう)により真宗大谷派から離脱・独立。

本願寺(京都府山科区)

「お東騒動」によって真宗大谷派から離脱した財団法人本願寺維持財団理事長の大谷暢順とその長男・光輪らにより設立する。1999年(平成11年)に宗教法人として認証。京都市山科区上花山の東山浄苑を拠点として活動しているが、法人としての登記は京都市伏見区下鳥羽北三町89である。

本願寺(京都市右京区)

京都市右京区嵯峨鳥居本北代町にある寺院。お東騒動によって真宗大谷派から離脱し、大谷本願寺(本願寺寺務所)として活動してきた大谷光道が2005年(平成17年)に設立。2007年(平成19年)に宗教法人となる。