預流(よる)
預流(よる、サンスクリット:srota-aapanna स्रोत आपन्न、音写:須陀洹〈しゅだおん〉)とは、無漏(むろ)の聖者の流れに入った者であり、四向四果(しこうしか)の最初の段階。
原始仏教では、有身見(うしんけん)・戒禁取見(かいごんじゅけん)・疑の三結(さんけつ)を断じた者が得る位であった。のち、『倶舎論』では、見道(けんどう)において見惑の八十八随眠(ずいめん)煩悩を断った者が得るとしている。
この位に達すると退転(たいてん)することなく、最大でも7回人間界と天界を往来するだけで悟りに達する。