三真如(さんしんにょ)



1 無相真如 諸法の体に遍計所執(へんげしょしゅう)がないことを言う。

2 無生真如 諸法が因縁によって生じるから、実生はないことをいう。

3 無性真如 諸法の真実の体は言葉も想念もないから、妄情所執の実性がないのを言う。

この三真如は唯識論に説かれる三無性によっている。



1. 善法真如 真如が随縁して善法となることを言う。

2. 不善法真如 真如が縁にしたがって不善法になることを言う。

3. 無記法真如 同じく無記法となることを言う。

雑集論にある。





※遍計所執(へんげしょしゅう)

あれこれとはからい、実体のないものごとを実体があるかのようにみなし、それにとらわれること。三性(さんしょう)の一つで、迷いの世界のあり方をいう。