無所有処(むしょうしょ)


無所有処(むしょうしょ)とは、無色界の(下から数えて)第3天。いかなるものもそこに存在しない三昧(さんまい)の境地。


空は無辺なりと観じて、空を破(は)した人が、さらに識(しき)が三世(過去・現在・未来)にわたって無辺であるを厭(いと)い、所縁共に所有なしと観じ、この行力(ぎょうりき、仏道を修行して得た力)って生まるる処であるから、無所有処地という。何も存在しないと観察し達観する事。