上座部(じょうざぶ)
上座部(じょうざぶ、パーリ語:थेरवाद theravaada、サンスクリット:स्थविरवाद sthaviravaada、タイ語:เถรวาด thěeráwa^at)は古代インド仏教の部派のひとつ。
根本分裂
釈迦の没後100年ほど後、十事の非法・大天の五事などの「律」の解釈で意見が対立し、教団は保守的な上座部と進歩的な大衆部とに根本分裂した(部派仏教時代)。
代表的部派
教団は更に枝末分裂を繰り返した。
上座部系の代表的な部派は、
§ 説一切有部- インド最大であった
§ 分別説部(ふんべつせつぶ)- スリランカにまず伝わり、今日まで存続している源流である(南伝仏教、上座部仏教)
そのほか、
§ 経量部(きょうりょうぶ)
§ 化地部(けじぶ)
§ 法蔵部(ほうぞうぶ)
§ 犢子部(とくしぶ)
§ 飲光部(おんこうぶ)
§ 正量部(しょうりょうぶ)
などである。
上座部系は主として西方・北方インドに広まり、概して有力であった。