浦和の犯したアンチフットボール…浦和(2)vs(1)鹿島…第22節埼玉スタジアム2○○2
- まず言いたいのはサッカーが観たくて埼玉スタジアムに行ってるということ。
どんな手を使っても勝つことは間違ってない、だけどそれはサッカーの中での話。
鹿島の監督、ジョルジーニョはカウンターを防ぐ為に、スローインのボールを原口に渡さず時間稼ぎをしてたよね。ああいうのはサッカーじゃない。
で、それを鹿島がやる分には別にいい。
鹿島は鹿島、知ったこっちゃない。
でもそれを浦和が、二度に渡ってやってるのを見るとゲンナリするし嫌気しか残らない。
終了間際、少しでも時間がほしい場面だよ。でも、鹿島ボールのスローインが浦和ベンチ脇にこぼれてきた時、それを渡そうとしないのはともかく、鹿島の選手がボールボーイからボールを受け取ったら、ピッチにボールを投げ込んで試合進行を遅らせようとするってなんなの?
それも審判に注意されたあとももう一度やっていた。
スタッフなのか山岸なのかわからないけど、そんなことして勝って、いや~俺らは頑張ったなんて思ってるのかな。
試合で勝つために必死でサッカーをしてた味方の11人に対しても失礼な行為だ。
あんなもん観にスタジアムに行ってるわけじゃないし、二度とあんなかっこ悪いことしないでほしい。
ジョルジーニョが何しててもそれはそれ、おんなじレベルに落ちて戦うことなんてない。
せっかく鹿島に勝ってもあれじゃあ喜びも激減‥あれが浦和の目指す道なの?
試合はかなり苦しかった。
四月の鹿島での試合と比べて鹿島は一定のレベルアップを果たしていた。
これまでみてきた常勝鹿島の姿ではなかったけど、ジョルジーニョはよくやってるなと感じた試合でもあった。このまま頑張れば旧来の鹿島アントラーズというボタンダウンのシャツを破り捨て、下着姿のセクシーな鹿島をジョルジーニョは作れるんじゃないかと‥いや、決してジョルジーニョはセクシーではなかったけど。
鹿島はセンターライン不在が痛いね。マルキーニョス 野沢 小笠原‥‥ここのクオリティの差が苦戦の要因なんだろうなと、そこまで怖い攻撃を見せることは最後までなかった。
ただ浦和は浦和で決してよくできた試合ではなかった。シャドーの二人、柏木と梅崎は結局何も見せることができず田中達也 原口元気にそのポジションを譲った。
でも勝てたのはサイドの選手の活躍がでかい。
そして啓太と永田の展開もでかい。
あくまで真ん中が戦術のベースだけど、真ん中が封じられた時サイドか使えるか使えないかは死活問題。
それが使えることと、そして前の選手じゃなくて後ろの選手による組み立てがうまく行き出していることは、おおいに喜ばしくミシャがやっていることの成果を感じられた。
低い位置からのサイドへの展開からのゴール。
一点目は右の平川から逆サイドの宇賀神に振っての宇賀神のコントロールショット。
二点目は啓太が一度中の梅崎に当てて梅崎から宇賀神に渡りそして原口元気が山村を簡単にかわしてのゴール。鹿島はなんであんな選手を使ってるの?
ただ後半、原口のクロスを胸で合わせたシュートを最後に鹿島の試合に。
岩政のCKで一点差に迫られ、瓦斯戦がよぎる。
後半つらい要因としては、前半からサイドを使いすぎなのかなと感じるところもあり。。。
確かにサイドから崩して前半に得点ができてるんだし、サイドを使うのはいいんだけど……
やっぱり基本は真ん中なんじゃないかな。
この試合ではその真ん中が機能せず、前半から平川も宇賀神もフルスロットル。
宇賀神は後半足をつってたし、平川も前半ほどの上下動はできなくなった、というかできるわけがない。
前半から永田は(けっこうミスになってたけど)サイドへの長いボールを出して走らせてたけど、そこは我慢して真ん中を使うことが、試合展開を後半に楽にすることにつながってくるんじゃないかな~と感じた。
冬場なら前半からガンガンサイドを使うのでもいいんだと思うけど、夏場にあれをやられると、後半持たないよな~と。
前半、真ん中が封じられた局面での判断としては永田がサイドを走らせたこと、チームとして両サイドを走らせたことは正しい。そしてそこから得点を奪ったんだから間違いなく正しい。
でも90分で試合を考えたときには、まず真ん中から形を作れるようになること、その補助としてサイドがあるような形に持ってこれると、後半の試合運びに改善が見られるんじゃないかな~と思う試合だった。
マルシオ抜き、柏木の不調、、、こういう中でも真ん中から見せられる形ができたら、きっとミシャの浦和でのサッカーはもっとすごいものになるんじゃないだろうか。
息切れした浦和に対し鹿島はGK狙いを徹底。後ろの岩政がそれを一度しなかった前の選手に向かって両手を大きく広げて抗議してるのをみても徹底してたんだなと。
そのあとは加藤は正確性の一切ないロングボールを蹴るだけ‥せめてサイドへ蹴らない?そんな慌てて真ん中に蹴ることもないと思うんだけど。
で、加藤の冷静さと判断力のなさはアディショナルタイムにあわやというピンチを生む。
遠くで山村が倒れてたのをみた加藤は、投げて出そうとして失敗‥キックだけじゃなくてスローイングでもやらかすのか(>_<)そこから逆襲を食らってあわやの一対一。ここは責任を取ってシュートを加藤自身で止めたのは素晴らしかったけど、外に出して時間稼ぐしか頭になかったのか、アピールすることもなく外へ蹴り出す‥
そのタイミングで倒れてる選手はいないし、止めるために出しましたアピールも蹴ってから‥そんなもんボールを返してもらえるわけありません。。。
試合を重ねればこの辺りの落ち着きや判断力は磨かれてくるものと思ってたけど‥‥なかなかそうはならない加藤。ビッグセーブは素晴らしいし、足下も持ってるのかもしれないけど‥
一人の狂気がチーム全体を破滅に追いやることも少なくないわけだし、そろそろ落ち着いてもらわないと困る‥
曽ヶ端はその辺さすがだった。
曽ヶ端だって最前線が興梠じゃあロングボールを蹴りたくはない。でもたまには長いのを混ぜたり、中盤へのコントロールパスを見せることで、DFにも無理なく出せる。GKからのボールでチキンレースをする必要もないし、狙われてるのがわかったら全く合わないロングボールを真ん中に蹴るだけの芸のないことをしていた加藤とは差があった。
一試合一試合、ちょっとずつでいいから、向上を見せて行ってほしいと感じた試合だった。
でもね、その責任って加藤一人にあるの?とも思う。
加藤はなんだかんだ試合経験少ないよね。
それでも平川とか宇賀神とかへかなりコーチングを頑張っていた。
サッカーにおいてコーチングは後ろの選手がやるもんだけど、、、
前の選手がやっちゃいけないわけじゃないと思うのね。。
それも加藤の目の前にいるのが、現代表の槙野、元代表の坪井・永田・阿部だったりするわけで。。。
加藤に声をかけてあげてもよかったんじゃないかな。
経験豊富な選手がチームにいる意味の一つだと思うんだよね。
彼らは結局狙われてるのをわかっていながら、加藤に何かしらの指示をするでもなく、結局加藤一人を窮地に追い込んでたように見えたし、、、
狙われてるのは分かっているんだから、加藤もだけどチーム全体としても工夫がほしかった。
なんだかんだで鹿島にダブル
両方観戦してでのダブルは初
順位も三位に浮上。
課題はしっかり解決して、行くぞ亜細亜