2011シーズン展望
いよいよ2011シーズン開幕!
まず簡単に浦和の展望を。
基本的な考えの筋としては、去年までの2年間で実力はかなりつけられたんじゃないかと思う。
そのベースの上に今シーズンは個の力で打開できる前線の選手を獲得。
昨シーズンまでのベースをうまくつかいつつ、その新しい力を使えればかなり面白い存在になりうると感じている。
ただ、監督が言うようにいきなり優勝できるとは思っていない。
まずは3位獲得がチームのテーマとなる。
その一方で中心選手と監督が変わっているというのは事実。
一歩間違えればとんでもない事態になる可能性も秘めている危ういチームであるのもまた事実。
うまく開幕して早い段階で軌道に乗ればいいんだけど‥‥
●浦和の変化
監督・コーチ
経験豊富なフィンケから若いゼリコ・ペトロヴィッチへ交代
じゃあ若い監督がダメかというとそういうことはないと思う。
これから監督と一緒に成長していけばいいんだから。
フィンケで一番不満だったのはフィンケの年齢。
フィンケと一緒に10年後の浦和の像を就任時から描けなかった。
でもゼリコは(10年浦和にいたいかどうか知らないけど)そういうことも可能。
契約は1年だけど、これが何回も何回も更新されればうれしい。
ボヘルスさんについて知ってることはないけどなんとなく好感を持てそうな感じ。
先日栃木で試合前選手が出てくる前にリフティングに興じ、スタジアムスタッフから注意を受けると、肩に手をかけていいじゃんみたいな感じで接し、指示に従うかと思ったらピッチ外でそれに興じる。
スタッフにまたも止められるも今度は無視^^;
スタッフはあきらめて去って行きましたとさ‥
コーチングとかそういうところはわからないけど、この人はサッカーを愛し頑固でおちゃめな感じがする。
なんかフィンケにも通ずるところがあるような‥^^
ボヘルスはスタジアムでのアップを見る限り、去年のナイチェル・タンコよりびしばしやってる感じ。
試合前厳しくやることが必ずしもいいわけじゃないけど‥‥
できれば試合中のアップをもっと厳しくやってくれれば完璧。
セルなんてろくにアップしてるとこ見たことないよ‥
サッカー
コンパクトに保ち、速い攻撃、が今のサッカーのコンセプトか。
オフトのエメ・達也・山瀬で前からガンガンプレス&ドリブルをやっていたころのサッカーに近いんじゃないかという感じを今は受けている。
フィンケのポゼッションから崩すと微妙に違うとはいえ、どちらもワールドスタンダードのサッカーではないだろうか。
問題は中盤の展開力とサイドバックの考え方かなと思うけど‥‥
このかたちで伸ばしていってもいいんじゃないかな。
継続がどうのとか言ってる人も多いけど‥‥
フィンケがやった“4231”(4バック2ボランチシステム)・“ポゼッション”“走る”という部分を継続しようとしてるだろうし、そこがまず維持できていればいいのでは、と今は感じているので、あんまり去年と違うとか継続っていったのにとかって言うつもりはない。
オランダでも評価されるサッカーをしてくれて、それでなおかつ浦和で成功してくれればいいんじゃないかな。
補強
昨季赤字だったのにもかかわらず、ずいぶんと派手な補強をしたな~という印象。
新たにとった選手だけで、マルシオリシャルデス、永田、小島、原、マゾーラ、青山と、さらにレンタルバックに野田、堤を加えた陣容。
サヌ・細貝・ポンテと力のある選手が抜けていて、原・青山・マゾーラなど彼らよりは明らかに劣る選手をとっている分、必ずしもすべての選手が上積みになったかどうかはわからないけど...
これによって、スタメン・ベンチ争いが激化するのはまず間違いない。
特に前線。
エジしか点を取らなくても、原口や田中達也・峻希・サヌ・セル・高崎といった選手たちが前で使われていたけど、今シーズンは点を取らない選手が使われるということはなくなるんじゃないかと思う。
これはすごく大事なこと。
4231(433)なら、せめてエジと同じ点数をエジの後ろの3人合計でとってもらわないと、勝てる試合も勝てない。
というか‥4231や433ってエジ(1トップ)以外の選手がどれだけ点を取れるかにかかってると思う。
似たシステムをやってるチームはたくさんあるけど‥
FW一人で完結で結果が出てるチームはないと思う。
日本人におなじみのところでも
ドルトムント(バリオスと同じ点数を香川がとってたりしたはず。)
アーセナル(ファンペルシー好調といえど‥ナスリやウォルコットの得点力が肝)
レアル(イグアインはすごいけど、クリスチャーノやディマリヤだってすごい)
バルセロナ(ここは1ボランチの433でちょっと違うとはいえ‥真ん中のメッシだけでなく、ビジャやペドロは点を取るよね)
と、1トップでおしまいなんてところはない。
そういう点を取れるストライカーに、原口やマゾーラを中心に競争の中で変貌していってくれたら、チームとしての結果も自然とついてくるんじゃないかと思う。
今シーズンはエジ以外の選手の得点への意識を大事にして見ていきたいと思う。
栃木戦のようにエジが不調なら周りもシュートも打ちませんみたいなことは絶対にしてほしくない。
若手
ゼリコは若手に厳しいと思う。
峻希・岡本・濱田は、日本代表としてチームを離れたわけで‥
それで起用されなくなってしまうというのは‥‥
あまりにもったいない‥
特に峻希や岡本は、昨シーズンの右サイドで特に攻撃の部分での貢献が大きかった選手たち。
今の両SBは守備が特徴の平川を右に、原口との相性が悪く彼が前にいるときは攻撃での仕事ができていない宇賀神を左にというもの。
なんとなく、サイドバックの攻撃参加をそこまで好ましいものと見ていないんじゃないだろうか‥と穿った見方をしてしまう‥‥
峻希にしても岡本にしても守備に難があるのは事実で、それをしっかり鍛えてから、ということだと思うけど、SBの攻撃は不可欠だと思うし、峻希や岡本には守備を早く覚えてスタメンに食いこんでほしい。
若手を使いながら結果を出す、Jリーグの成長にとって不可欠なことだと思うし、浦和にはその人材がそろってると思う。
原口を先頭にどんどん伸びてきてほしい。
●シーズン展望
各番組、雑誌での浦和の評価が高いのは非常に気分のいいところ。
ロブソン・ポンテという浦和の象徴で昨シーズンチームアシスト王(カウントの仕方でエジになったりポンテになったりするらしい)と、実質唯一の日本代表であった細貝萌を失い、監督も若い監督に交代した中での順位を上げるという世論はうれしい。
ただまあ‥そんなに簡単にいくわけでもないのは確か。
J1は3チーム自動降格。
この中にはシーズン前誰もが落ちると思ってなかったチームだって多く含まれる。
新しいところでは去年のFC東京、おととしの大分トリニータと柏レイソルなんかはその一例。
中心選手も監督も変えた浦和は一歩間違えればその仲間入りをすることは十分にあるわけで、今いる選手や監督の役割は甚大。
フィンケ1年目は早い段階で結果がでたので、その中でやりたい形を貫くことができた。
ゼリコ一年目はどうだろうか。
早い段階で結果が出るに越したことはないが、勝てない中でどうアプローチしていくかはクラブやコーチングスタッフの中でも意見が分かれるところだと思う。
たとえば去年のFC東京は結果が出ない中で理想を貫いた城福サッカーをやり、結果降格してしまった。
ただ単純に変えても2年目以降につながらなければ意味がないわけで、変えればいいというものでもないから、難しい部分だと思う。
浦和はなんだかんだここ数年ずっと春先に結果を出してきたチーム。
(フィンケの2年間はもちろん、オジェック→ゲルトシーズンでも壊れたのは秋、そしてその前までの強さは言わずもがな)
ここまでのPSMを見る限り‥‥そして対戦相手も去年負けまくっている神戸・ガンバ・山形‥‥春先にボロボロになっているという可能性も十分にあるんじゃないかと思っている。
勝ちにこだわると言っているゼリコのことだから、。おそらくそうなったら理想をすて現実的なサッカー(おそらくラインを下げたカウンターサッカー)をしだすんじゃないかと思うから、理想を貫いたが故の瓦斯のような降格はないと思うけど‥‥
結果もだしてゼリコのやりたいサッカーをしてほしいもんね。
苦手神戸とはいえ、降格候補でもある神戸。
開幕戦、勝ってチームに時間ができるといいなと思う。
確か開幕2連敗は解任のチームだから、開幕負けるとガンバ戦‥なんてことになりかねないから、開幕戦は大事だね。
勝つ中でのメンバー間の競争で、スタメン・ベンチともにどんどん調子のいい、能力を上げた選手たちで埋め尽くされていくことが理想。
●Jリーグ展望
最後に簡単に順位予想を。
浦和以外のチームの優勝を予想するのは‥‥
あんまり気持ちのいいものではないけど‥一応今年は書いておくことに。
1位:ガンバ大阪
アドリアーノの補強は凄い大きいんじゃないかと感じる。
彼は凄くガンバの攻撃で効いてきそう。中盤以下の経験と熟成も大きい。
2位:鹿島アントラーズ
FWで得点力の低いマルキーニョス(それでも得点王取ったのは凄いよね)から交代。
ここが機能すれば凄いんじゃないかと。
ACLは例年通り早々に負けるだろうからリーグへの負担も少ないだろうし、いまさら負けてショックとかもないだろうし^^;
3位:浦和
はい。ここが目標。予想とかじゃないです。
4位:名古屋グランパスエイト
ACL前回参戦時よりはましな順位に仕上げてくるものの‥という感じ
中盤の構成もけが人がでて怪しい感じだし、こんなものかなと。みんなの評価は高いけど。
5位:サンフレッチェ広島
槙野・ストヤノフは抜けたものの京都から水本獲得など、オフも頑張った感じ。
FWの李と佐藤の得点力やサイドアタッカーの質でいいところまでくるんじゃないかと。
6位:柏レイソル
昨年もほとんど負けていない。J2でこれだけ強ければJ1でもやれる。はず^^;
7位:川崎フロンターレ
補強も順調なところに外国人選手のところで躓きが‥
相馬新監督の手腕も試されるが‥なんだかんだ上位ともいい試合はできるはず。
8位:アルビレックス新潟
こちらは監督2年目。戦力は抜けたもののまだまだいい選手は多いし、監督も力を付けてくるところだと思う。
9位:清水エスパルス
選手が大量に抜けたのは大きなマイナス
でも、新監督は有能な人だし、小林大悟や村松などの補強も的確。
尻上がりにいいチームになっていくんじゃないかな。
10位:セレッソ大阪
前回も躍進翌年に降格。
今回はACLもあるのに戦力低下。
降格だってあるかもしれないけど‥
スタメンの選手の力は確かなので今回は落ちはしないんじゃないかと。
11位:横浜Fマリノス
ACLがノルマみたいだけど‥‥あの監督の下で成功できるとは思えない。
12位:べガルタ仙台
昨シーズン実はあわや降格。
今期はその反省と1年間戦った経験に補強戦力をかみ合わせてくるだろうし、上がるんじゃないかなと。
13位:大宮アルディージャ
こちらもミスター残留。残留争いで商売をしてるから上位進出は厳しいだろうけど、残る方法はいろいろ知っている。
14位:アビスパ福岡
若いチーム。監督も含め成長を通して上昇気流にのっていければ。
15位:ヴィッセル神戸
ミスター残留。なんだかんだこの残留力は凄い。
16位:ジュビロ磐田
そろそろ強豪もこのあたりで。。。前田は武器だけど‥‥そろそろ危うい気がするんだよね~
17位:ヴァンフォーレ甲府
ハーフナーマイクの存在は不気味だけど‥‥サッカーを180度変えるみたいだし‥期待薄かなと。
18位:モンテディオ山形
ごめんなさい。今度こそダメかなと‥‥レンタル補強中心の自転車操業がいつまでもうまくいくとは思っていません。
得点王予想
エジミウソン
PKを蹴るようになれば昨シーズン流れの中で一番決めているエジが第一候補か。
ただPKをマルシオに譲るなら、、、新潟の韓国人とか、ガンバのアドリアーノとか、ハーフナーマイクあたりが取るんじゃないかな。
今シーズンもいよいよ開幕。
いいシーズンになりますように!
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参考記事
ボヘルス経歴
(wiki)
