みせた形と弱い形‥大宮(１)vs(２)浦和
結局行けなかったダービー
前半と後半、全く違う試合をしたな～という印象。
やりたいことがしっかり決まったらこれだけ面白くこれだけしっかりした試合をできるのに‥
と思ってしまう部分もあるが、やれたことが多かったのは事実。
これを繰り返していくことが大事なのかなと思った試合だった。
４分
達也右クロス→エジがニアでつぶれる、柏木ショートクロス→高崎ファーで頭でいきなり先制。
高崎はJ1初ゴールかな‥
それが貴重な貴重な先制ゴールとなった。
前日のインタビューではニアに高崎・ファーにエジが入るのが基本形となるのかな、、、
と思っていたら反対だったね^^;
このあたり、しっかり練習でコンビネーションを取れていたのではないだろうか。
サイドで崩して中へ早いパスの形はこの試合の中で本当によく見せていた形、やりたい形だと思う。
ストレートでそれが得点になったわけではないが、その形で得点できたことは素晴らしい。
エジもニアでつぶれそのあけたスペースを柏木や高崎がしっかり使うことができた。
コンビネーションって本来こういうことだよね。これはしっかり続けてもらいたい。
柏木のパスも高崎のシュートも素晴らしかったと思う。
いつもならこれで終わり・・・
になるところだがこの試合はもう一個大事な大事な得点が生まれた。
それが結果的には勝ち点を１か３かに分ける部分になったわけだし、追加点は本当に重要だ。
１６分
柏木が縦のエジに当てる→エジが右サイドに流れマイナスのパスでフリーの柏木へ、柏木が右足でゴール左隅に
結局このシーンもエジが空けたスペースをうまくつかって生まれたゴール。
しばらくエジの調子が上がらないな～と思っていたけどここ２週間くらいは素晴らしい動きができているのではないか。
そしてこの得点シーンはエジのほかにもう一人スペースを作る動きができていた。
右サイドバックの平川だ。
エジが右に流れたときついていたDFは２人。
平川がエジを追い越したことによってエジについたDFが一人となり、エジ自身は少しミスをしたんだけれど、カバーのDFを外す動きができていたことによってボールを失わず最後柏木にラストパスが送れている。
柏木の縦へ当てる動きとともにこうしたスペースを作りだす動きがでたことで得点を奪える。
これが理想の形なのではないかと思う。
そして柏木はこんどは右足のシュート。
柏木がボランチに入ったことによって中盤のミドル、縦へ当てるパスといったそれまでもっともっとほしかった部分が本当によく出るようになったと思う。
課題と思っていた守備や運動量もそりゃあ細貝や阿部と比べれば劣る部分は当然あるんだけれどしっかりこなしていてチームに大きく貢献できていると思う。
柏木×細貝は１つの形になったと思う。
この後も右サイドを平川・エジ・達也が中心となりよく突破したり、あるいは中盤で綺麗に崩すパスワークが見れたりといい感じだったから、前半をそのまま終えられていればなんの怖いところのない試合になったんだろうけど‥
前半４０分過ぎたあたりから、左サイドの金久保のクロスやセットプレーを中心に危ないシーンを作られ始める。
セットプレーではスピラノビッチ不在を痛感させられるシーンが連発。
FKでエジが福田に競り負けたシーンなんかはけっこう危なかった。
そしてそんな流れからまた同じような角度からやられてしまう。
前半終了間際
右サイドからのフリーキックを坪井・サヌと対処をあやまり‥‥一番ファーのところでラファエルがフリーに・・・
坪井はこれ以外にも縦に当てた時のミスがあったりとちょっと本調子ではない感じ。
でもスピラノビッチがいない今、控えも含めて２人しかセンターバックがいないんだから頑張ってもらうしかない。
サヌのカバーも含めてやらないといけないから大変だと思うけどそこは以前闘莉王のカバーをやっていたわけだからやれないわけではないと思う。
柏木が左に入った時にうまく柏木と連携をとって守らないといけないから少し大変だとは思うが、、、頑張ってほしい。
ここで頑張れるか頑張れないかは直接ポジションに影響するんだから。
フィードでは暢久・スピラノビッチには勝てない以上、そうした部分でもっともっとアピールしてほしい。
このまずい時間帯に失点したことと、そして後半大宮はつなぐことをあきらめロングボールをサイドの裏へ出すいつもの対レッズ戦戦術にしてきたことによって試合が難しいものに。
中盤でボールが取れないこと、そして持ち上がって組み立てるポンテがいないことで攻撃に流動性がなくなり厳しい試合にしてしまった。
そんな難しい中でも、ベンチに堀之内が呼ばれたあたりから原口はエンジンを入れたことで今度は左サイドから崩そうというのが見て取れたのでは。
(フィンケも原口に変えて入れようとしたんだと思うけど原口がそれを感じとってスイッチ入れたのはさすが、そしてフィンケにもそれは伝わり結果的にかなり引っ張ることに！堀之内は高崎と結果的には変わることになったんだしね。)
原口の成長はこういう部分にも現れてるのかな。
そしてその左サイドの一瞬のすきをついてサヌがフリーで深い位置に。
そして素晴らしいクロスを真中のフリーの選手に‥
それが“点をとらないFW”にここ数年なってしまっている達也でなければ‥
達也はヘディング得意だったんだけどな～
そういう部分はどこに置いてきてしまったのだろう。
フリーで撃ったはずのヘディングシュートは‥枠の右をそれていった‥
試合を通してハードワークをして組み立ての部分での貢献は相当大きいだけに‥
こういう部分で決められればもっともっと違うんだけどな～
そしてこういう苦しい部分で点が決められるようになれば‥
そこは高崎もよく感じていてエリア内にボールを持って一番侵入できていたのは高崎だった。
ただ、高崎は少し前の原口のような、仕掛けることよりもかわしながらファールをもらおうとしているように感じられた。
仕掛けて倒されるならPKゲットの可能性も高いけど、ゴールの方を向かずに倒れてたって何にも生まれない。
前半のは微妙だったと思うけど、後半にエリアの中で倒れたのなんて‥あわやシミュレーションなんだよね。
かかってるのは間違いないんだけどやっぱりゴールを向いて仕掛けないと。
原口に比べれば若くもないし時間もない。
原口みたいにちょっとずつプレーが変わっていくのを待つわけにはいかないんだ。
少ない出番で確実なアピールをするためには、もっともっと仕掛けることが大事だと思う。
ゴールした感覚と同時にあの程度で倒れてちゃダメなんだということも覚えていてほしいな。
後半はミドルがガンガン飛んで来たり、SBの裏を突かれたりであんまりいい流れではなかったけど、追加点のおかげで守り切れたレッズ。
守っちゃだめだが、形を見せて勝てたことは本当に大きい。
そしてロングボールに弱いという部分は克服できていない現状はいまだ解決できていないことを露呈してしまった。
ハイライトを見る限り、徳島はそういう攻撃を武器としているチームだと思う。
J１に比べたらそのあたりも多少はルーズだと思うし、徳島戦でいい練習をし、いいイメージをつかんでほしいと思う。
この試合の良かった点。
まずエジミウソン
右サイドでのプレーは素晴らしいの一言に尽きる。
ゴールシーンに限らず突破の技術は申し分ない。
本当にこのポジションで起用できたなら‥と思っちゃうんだけど、とりあえず真中で活躍してもらわないといけないからね。
サイドバックの上りとしてはポンテがいないからどうかな～と思ったが平川が素晴らしい出来。
２点目も平川が縦に走ったからこそエジのマークが１枚になったんだし、それ以外でもかなり縦へ全力疾走していたシーンが目立ったと思う。
後半は守備に追われてしまったけど、最近はいい守備とともに攻撃面での貢献も大きいからこの調子を維持して今シーズンを終えてほしい。
チームとしては
大宮はファールで止めるシーンが多かった。
大宮の守備のブロックの作り方がまずかったり守備のタレントが(少なくともスタメンでは)たらなかったりというのもあるがこれはパスサッカーができるようになってきている証。
パスサッカーがきっちりできていれば相手はファールで止めるしかなくなるわけで、特に前半の形が継続できることが今後は大事になるのかなと思う。
しっかり縦にパスを入れたり、縦に走ったりできていたんだから。
細貝は取られた時のボールを持っている選手へのアプローチが素晴らしい。
細貝を中心にサイドへ追い込んで人数をかけてセーフティーに確実にボールを取ることに成功。
課題は第二第三の動きか。
柏木のゴールシーンにしても細貝が後半抜けだしたシーンでもその選手以外出す相手がいないことかな。
こんなの急に出来るようになるわけがないので現状の課題と言っていいのかどうかわからないが、その選手をおとりにできるようになってくればそう簡単に負けるチームにはならないはず。
フィンケの目指すところ、現在のレッズが目指すところはそういうところであると思うし、そのためにはもっといろいろな選手の動き出しは大事だし、練習や試合による熟成も必要だろう。
とはいえダービーにいい形を見せてようやく勝てた。
このことが一番大切。
これを続けて連勝していこう！
試合中スカパー解説野々村氏は試合中に
“ACL圏内は十分狙える”
と言っていた。
我々があきらめるわけにはいかない。
当然ACL圏内でフィニッシュしてもらうべくこれからもがんばってもらおう！
応援よろしくお願いします
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