昨夜のクローズアップ現代+。
オンエアを見て、涙を流してモヤモヤして。
そして、ひと晩寝てもスッキリしない(-_-メ

「“道徳”が正式な教科に 密着・先生は? 子どもは?」というテーマでした。

「国や郷土を愛する態度」、「家族愛」、「節度・節制」など22の項目について考え、議論することを目指す道徳が、この4月から小学校で、再来年度からは中学校で教科化されるそうです。
そこで、とある小学校での授業の様子が流れました。

番組の画像はこちらのサイトにありました。

その日の教材は「お母さんの請求書」というもので(学年は4年生。先生は恐らく20代)

主人公「たかし」は、お使いや掃除など、自分がしているお手伝いのお駄賃として、お母さんに500円の請求書を出した。(お遣い代 100円/ おそうじ代 200円/ おるす番代 200円)これに対して、お母さんは、何も言わずに、たかしの要求どおり500円を支払う。さらにお金とともに、たかしに請求書を出す。その紙には、「病気をしたときのかん病代…0円」「洋服やくつやおもちゃ代…0円」など、どの代金も0円と書かれてあった。それを見てたかしは、涙ながらに自分のしたことを反省してお金を返し、心からわびるという内容。

この文章から「家族愛」について学ぶらしいのですが、なぜお母さんの請求書が0円だったのかというテーマでの話し会いが行われます。クラスの大多数の意見は「家族にはお金を求めないのが当然だ」が大多数で。
そしてその中でひとりの男の子がお母さんも家事に対してお金がもらいたいのではないか?って言ったのよ。
彼は共働きのお母さんが家事が頑張っている姿を見ていて、そういう意見を出したらしいのですが、クラスから笑いが起こるのね。

で、ここからが私のモヤモヤの元。
先生が周りをいさめるどころか、「お金が欲しかったら、0円なんてしないで、1円、10円、100円でも書けばいい」って言ったのよ.....。

男の子は下を向いて涙を流す.....

は?(# ゚Д゚)  って我が家3人が同時に声を出したよね。
これ道徳の授業だよね? いじめじゃないの?
見ているこちらが泣けてきました。だって、頑張っているお母さんにお金をあげたいって気持ちだったんだよ(:_;)

我が家では彼の意見が出た瞬間「お、よく気がついたね~。」的な意見だったのに。(ダンナも息子も)

先生は親の無償の愛に結論を持っていく為にそう言ったようですが、そもそも道徳ってこんなだった?

人としてやってはいけないことを教えるのが道徳かと思っていました。 


家族愛なんて家族の数だけパターンがあるだろうし、結論を決めて授業というのに違和感。
ダイバーシティーや多様性を認めましょうと言われている今の時代になんでこんな教育をしてるのかな。
みんなと違う意見が出るって最高だと思うんだけど。
世の中、違う角度からものを見れる人がいないと、画期的な新しいものなんて生まれていかないのでは?って


すみません、長々とモヤモヤをぶつけてしまいました。
道徳教育のあり方というより、そのために意見を否定された彼の涙が忘れられなくて。
 

あの男の子大丈夫かな?
近所だったらおばちゃん、抱きしめてあげるのに。←迷惑
先生も後で彼に話しかけてフォローしていました。先生も20代……タイヘンだと思います.....。

が、クラスのほかの子に対してもフォローして欲しいな。

(余談)
このお話もずいぶん前から使われているものらしいですが、そもそも、私だったら子供が請求書を出した瞬間に説教よ。
あの物語のお母さんは冷静だわ。(笑)