新年早々財布を拾った。

とある病院の駐車場で拾った。

車から降りると長財布が落ちていたのだ。

病院に入って防災センターに行き財布を届けたが

受け取ってもらえなかった。

駐車場の拾得物は交番に届けてください、と言われた。

ガーン!

スマホで交番を調べると1kmほど先だ。

カッパさん親子はわざわざ交番に届けるのは愚行だと思っている。

その辺に捨てとけと言う。

(お金を抜き取れと言わんだけマシか)

歩いて1km往復するのはしんどいし、

お巡りさんが居るかどうかわからん。

(駅近なら居るが住宅地だと居ない可能性が高い)

私は財布を開けて所有者の情報を探った。

名前はわかったが電話番号はさすがに乗ってない・・・

と思いきや名刺があった。

苗字が同じなので親族だろう。

その親族とおぼしき人の事務所に電話してみた。

電話すると話がすぐに通じて、病院まで取りに行くと言う。

よかった。

30分もかからず男性の親子がやってきた。

財布を渡すと喜んでいた。

男性親子は「これ良かったら受け取ってください」と

ティッシュになにやら包んだものをくれた。

2度断ったが3度目に受け取った。最初から受け取るつもりだ。

ティッシュの中は1万円札だった。

キャッホー!!

交番に届けなくてよかった。

向こうも交番に届けられたら迷惑だったろう。

どこで落としたかも、いや落としたことさえ記憶なかったようだ。

失くしたことに気づいたらクレカなど止めなきゃならなかったし、

個人情報だらけなので不安でしょうがなかったはずだ。

私に拾われてラッキーだった。

まさにWIN・WINとはこのこと。

カッパさん親子に私の善行が報われたことを報告すると、

父ちゃんが

「(財布に)いくら入ってた?10万か?」

と聞いてきた。

財布のお札は数えてなかった。

「1万円は安いな」と言い腐る。

十分だわ。

少し気分がしょげた。

いやこんな親子相手に善行自慢したことが無駄だったのだ。

正座させて私の崇高ぶりを解いて聞かせても、

何も響かないだろう。

しかし1万円は嬉しい。

この調子で今年はドンドン善行に励むよ。

その1万は買い食いなどですぐに消えたのは言うまでもない。

貯めるより使う!それでいい。