福岡市南区・夏の野外ツアー(興宗寺/鴻巣山) | 桜の樹

福岡市南区・夏の野外ツアー(興宗寺/鴻巣山)

梅雨の晴れ間、元同僚とお散歩に出かけました。


長住のサニーを始点に、まず向かったのは南区寺塚にある興宗寺。

穴観音バス停のすぐ側にあり、お寺の中ではその名の通り穴観音様を

拝むことができます。

興宗寺

















穴観音とは・・・?

岩を穿った洞穴の中の、そのまた奥壁に彫られた阿弥陀如来と観音、勢至菩薩

結構長い階段を上りきってすぐ真正面に洞穴があるのですが、

近づくにつれて暗闇から観音様がボゥッと浮き出るように見え、

咄嗟に『人がいる!』と思った私はビクッと10cm位飛び上がっちゃいました。

友達はビックリした私にビックリしてました^_^;

この横穴は小高い古墳(といっても見た目は緑の丘)に抱かれる形なっています。

古墳時代に作られた古墳の横穴式石穴に、あとから(室町~鎌倉)仏様が彫られました。

何でも黒田長政が福岡城を築く時にこのあたり一帯の古墳群から石を運んだため、

この1つの古墳を残して霊を供養したとのこと(一説では長政に夢のお告げがあったとか!?)。

昔は百塚と呼ばれた地域で、今の地名も寺塚といいます。

やっぱり地名には由来があるんですよね~。



階段 上から


















同じ敷地内には、忠臣蔵---赤穂浪士四十七士のお墓がズラリと並んでいます。


何で福岡に四十七士のお墓が?と不思議に思ったのですが、

東京高輪にある泉岳寺にある本家本元のお墓を、配列から地形から全部そっくりに

模して作ってあるのだそうです。70年ほど前(昭和10年)のお話で、目的は青少年の健全育成と

日本精神を奮い立たせること。浪士たちの勇気にあやかろうという想いからでしょうか・・・。

今も毎年12月14日(討ち入りの日)の義士祭で、法要が行われ彼らを偲ぶならわしがあります。

でも周りを『血染めの石』とか『首洗いの井戸』とかが囲んでいて、

私にはちょっと刺激が強すぎました…・°・(ノД`)・°・

(写真が少ないのは本気でビビってたからです)

お寺をあとにして、休憩がてらすぐ側のベーカリーショップ『サイラー』で

ジェラードを食べました。すごく雰囲気の明るいお店で、お土産に買ったパンも

美味しかったです♪

腹ごしらえをして、また少し歩いて鴻巣山という山を登りました。

地元人の友人は、中学生まではよく登った山だということ。

私が事前に調べてみたところ、最近は綺麗に整備されていると聞いていたので

遊歩道みたいなものが頂上まで敷いてあると思ってましたが…


雑木林!?












結構なお手前の山道でした。(~∀~||;)

木の葉が繁って昼間なのに暗いし!木・木・木で一瞬方角を見失うし…

怖かった~。お寺とは違う意味で、またスッと背中が寒くなりました。

でも中腹まで歩いて、見渡す景色はやっぱり綺麗…。

実は結構周りは都会なんです、すぐ側が天神だし。

目の前に近代的な建物ばかりが並ぶこの場所に、こんなに大きな山が

あるんだなぁ~って何だか不思議な感じでした。

大丸やら三越やら見えましたが、いつも買い物をしているときも山から見られていたんだと

思うと、変な感じ。今度天神に行ったら南側を向いて山を探してみよう・・・。

こうして、とっても健康的な1日は終わりました。

あんまり南区は縁がなくて行ったことがなかったのですが、

自然あり・お店もほどほどにありで住みやすそうな街でした。

だけど野外につきものの虫さされ(by蚊)のあとが点々と…(T_T)

しかも山の蚊にさされると異様に腫れるんですよね。

うぅ~イタ痒いっ。