モーニング・ウォーズ | 桜の樹

モーニング・ウォーズ

私の職場は99パーセントが女性で、しかも私服勤務なので何となくフロアの雰囲気が華やかです。大体が20代前半から30代後半までのメンバーなので、休憩室に入るとノリが女子高っぽい感じが無きにしも非ず。入社が決まってからは「女同士でイジメがあったらどうしよう…」という思いが頭をかすめていましたが、実際は思ったほど(わかりやすい)諍いは聞こえてきません。



それでもここ最近、私の心の中には魚の小骨のようにひっかかっている思いがあります。それは挨拶を返してくれない人達への困惑。聞こえてないことはないはずなのにこちらから「お疲れ様です!」て言ってもスーと通っていったり小首をかしげるだけだったり口元をモニョモニョ動かすだけだったり…。廊下ですれ違うときにもはじめから目線が下を向いてるし。最初は自分が嫌われてるのだろうかと悩んだのですが、何人かの人も同じことを言っていて、「あっ、元々そういう人なんだ」とちょっとホッ(?)としました。自称照れ性、恥ずかしがり屋という話も耳にして、そんなモノなのかなと思ってきました。ただ、自分が所属するチームの上職ということで毎日顔を合わし、その度に1ヘコミ・2ヘコミしていき…つもり積もって深い深いヘコミを自覚してしまう夜がたまにあるわけでして………。



人間だから、いつでもにっこり挨拶できることは無いとは解っているのです。自分自身も100%自発的にできてないし、相手に毎回にこやかに返答できてるとは言いきれないと思います。挨拶は「する」もので返事を期待するものではない、とどこかで聞きました。それも一理あるのかもしれません。でもなんだかヘコミに気づいてしまうと、相手の前に立つと萎縮してしまって、身体が冷たくなるのを感じるようになりました。仕事だからちゃんと業務はこなそうとしますが、心の中では早くその場から立ち去りたいと思ってしまいます。そんな気持ちを察知されないかこれまたビクビクして悪循環に。



色々と考えたのですが、結局『自分と違う』=『何を考えているのか解らない』=『不安』に結びついているのかなと。でもだからといって自分と同じじゃない人を避けて生きていくという選択をこれからしていきたくないし、きっとそんなことは不可能だから、とにかく『気にしない』ようになりたいです。今までの『挨拶が普通だった世界』が恵まれていただけかもしれない。他人に強制するべきことではないけど、自分がのモラルは自分で守ってこれまで通りやれば良いだけ。都合の良い解釈だけど、もしかしたら無視する度に向うの心も痛んでいるのかも?なんて(これこそ自分の物差しですね)。とりあえず、返ってこないからといって自分から声を出すのを止めてしまうことだけは避けようと思います。

 

気にしない、気にしない。