マリア様がみてる | 桜の樹

マリア様がみてる

だいぶ前のことになりますが、会社に行く準備をしている時に何気なくテレビのチャンネルを回していました。するとちょうどアニメをやっていて、絵が可愛いなぁと思って観始めたところ…


「??(・_・;)…!?」ものすごーく引き込まれてしまいました。

それがマリア様がみてる(略してマリみてです


ジェネオン エンタテインメント
マリア様がみてる 1


もともとコバルト小説なのですが、アニメや漫画にもなっていて、幅広いファン層に支持されている作品だと後に知りました。レンタルビデオも出ているし、小説は図書館で借りることもできます。今では新刊が出るのを心待ちにしている自分がいます。


主人公は、私立リリアン女学園に通う祐巳という女子高生です。


ハマってしまう要素は、たぶんこの学校独自の姉妹(スール)システム。先輩と後輩が姉妹の約束を結んで、姉が妹を指導していく、というものです。特別強い絆で繋がれた2人なので、喧嘩あり仲直りあり、周りの人間の邪魔が入ったり逆に助けてもらったり…と学生生活は悲喜こもごも。


そして生徒会・山百合会は学園の3薔薇(プラス蕾=妹たち)と呼ばれる人物達で構成されており、お話は祐巳が紅薔薇の蕾の呼び名を持つ小笠原祥子に姉妹の申し込みをされるところから始まります。


更に想像力をかきたてられるのが、生徒会室がある建物は通称薔薇の館通常最上級生である3薔薇の呼び名は、紅薔薇(ロサ・キネンシス)・白薔薇(ロサ・ギガンティア)・黄薔薇(ロサ・フェティダ)、それぞれの妹には薔薇名に(ブゥトン)を付けて呼びかけます。即ち通常2年生の紅薔薇の蕾はロサ・キネンシス・アン・ブゥトン、その妹1年生はロサ・キネンシス・アン・ブゥトン プティ・スールというわけです。長い!!最初はどれがどれだか解らないのですが、幸か不幸か必ず早口で咬まずに言えるようになります。


マリみての世界は原則的にとても上品で明るいです。観ていて何となく優しい気持ちになれるのは、カトリックの女子高を舞台にしているのでマリア像や礼拝堂が頻繁に出てきて背すじの伸びる雰囲気があること、主人公含む生徒さんたちがいつでも敬語で話している(名前には様付け…)ことが理由かもしれません。キャラの性格付けがしっかりして親しみやすいため自分もその中にいるような感じになってしまうというか、トリップできるから気分転換したい時にはぴったりです。


巷では百合ブームの火付け役と言われ(汗)、精神世界はまさに女×女ワールドです。日曜の朝7時台からTVでやって良いの!?と言いたくなる場面も多々あり、それがまた良し♪敬遠している人もいるかもしれませんがそこまで直接的な表現はないので、興味があったらぜひぜひ手にとってみてくださいませ。

公式サイトはコチラ→


 文庫版です。まだまだ続刊中~。
今野 緒雪
マリア様がみてる