J・ケルアック(1997)『地下街の人びと』新潮文庫 | Winterecord

J・ケルアック(1997)『地下街の人びと』新潮文庫

地下街の人びと (新潮文庫)/ジャック ケルアック

¥460
Amazon.co.jp

 アメリカ社会でも特に酒・ドラッグ・セックスの横行する「地下街」が作品の舞台。
 刹那的快楽、狂気的執着、薬物的狂信、歪んだ仲間意識。この混沌の中で美しい黒人女性、マードゥに痙攣的な愛を注ぐ「ぼく」の精神世界が描かれる。親友ユーリと、マードゥの関係に嫉妬心を持ち始めた「ぼく」は、以前にも増してマードゥに強い感情を抱いていく。
 筆者の実体験に基づく、妄信的な空想が直接的に書き起こされている。作中に飛び交う、若者の独特な言い草は50年代のカウンターカルチャーならではか。