山崎豊子(1983)『不毛地帯(三)』新潮文庫
不毛地帯 (3)/山崎 豊子

¥820
Amazon.co.jp
報われない商戦が続く。そして物語はついに最後の不毛地帯、中東石油開発へ。壱岐は最後まで「不毛地帯」から抜け出せないのだろうか。
本作での壱岐の属する近畿商事と、鮫島率いる東京商事との対立軸は、他作に比べ明快でわかりやすい。それゆえか、つい壱岐に肩入れしてしまう。それが読者としては快感でもある反面、少し不毛でもある。
壱岐は商社マンとして大きく成長した。だが、壱岐の加入により、近畿商事という組織のいったい何が変わったのだろうか。大門は何を意図し、壱岐に何を見ていたのか。それがここまで描かれていない。むしろ壱岐自体が歪んだ体制支配の中へと取り込まれていっているようにみえる。筆者は壱岐を描くために、なぜこの舞台を用意したのだろうか。

¥820
Amazon.co.jp
報われない商戦が続く。そして物語はついに最後の不毛地帯、中東石油開発へ。壱岐は最後まで「不毛地帯」から抜け出せないのだろうか。
本作での壱岐の属する近畿商事と、鮫島率いる東京商事との対立軸は、他作に比べ明快でわかりやすい。それゆえか、つい壱岐に肩入れしてしまう。それが読者としては快感でもある反面、少し不毛でもある。
壱岐は商社マンとして大きく成長した。だが、壱岐の加入により、近畿商事という組織のいったい何が変わったのだろうか。大門は何を意図し、壱岐に何を見ていたのか。それがここまで描かれていない。むしろ壱岐自体が歪んだ体制支配の中へと取り込まれていっているようにみえる。筆者は壱岐を描くために、なぜこの舞台を用意したのだろうか。