蠅たかる山の花にぞ現実の人の匂いの上りつ山路
みちふさぐ聖なる山の月山の鯉のぼりにぞ雲ゆき立ちぬ
人のなき山の上にぞ写真かなありてありしも嘘の孤独に
みちゆくは友の並びし案内の山のむこうにまだみぬ女
修道士並びては転び修道女行けぬ看板ありて帰りぬ
秋田へと女の並ぶマリア様、山の嘘にぞゴミ捨て場あり
月山よ、これ以上山穢さなばゆきくれて人捨てて悲しき
月山よ、むこうの山の波の音消さば月影海のうえなり
罪と罰、思いては今みちふさぐ気高き山よ、火山となりぬ
月山よ、積りぬ雪のとかしたもう。蔭、葉の行方うつしたもうな
御父の鐘の音にぞ葉の掠れ雲か雪かと身を隠しつつ
詩編 34 (34.7)

