御マリアのこぼれんばかり月のなか聖夜の声の何処浚わる

遠まわり空まわりして冬の風消防団の鐘の音響く

広げれば転がりゆかんふゆじたく正月という境界線へ


キリストが見えるんですと言われてぞ気づくブロンズ窓ごしイエス

教会の重き扉の向こうにぞ十字架は在る、と思ってた

窓の外ゆきかう視線浴びせては微笑みさえも十字架の色


何気なく在り何気なく去る背中にはぎこちなさ在りきまじめさゆえ

賛美とは悲しみのゆえ木霊する冬枯れの枝立ち尽くす春


(ルカ 6. 9-11)