マルセル エメ, Marcel Aym´e, 露崎 俊和
マルセル・エメ傑作短編集

この本はとってもおもしろかった。


読んでいて楽しくなったり、夢や希望が持てたり、そういう類の本ではない。逆に、ぐったりするような内容が多い。


ある日サーカス団のこびとが急に成長し、美しい若者になってしまったとしたら?

花形スターで永遠のこどもだった彼が、今度は自分で生活費を稼いだり、仕事を見つけたりしなければならなくなる。


浮浪者やならずものが主人公だったり、犬の話だったり、ある日年齢が半分になってしまい、年寄りが若く、若者はこどもに・・・


なんか、こう、いびつな小説が多く、シニカルなトーンで描かれている。願望が願望として達成されてしまったら、世の中が大変なことになってしまう・・・という夢も希望もなくなるような語り口で、ドラマチックな世界が展開してゆく。