まあ、いいや。

何がいいのかわからないけれども、先日、ダンナの先輩の医師のクリニックへ行き、いろいろ見せてもらった。そこで、懇々とどうして糖尿病が専門ならそれだけの施設の広さと設備が必要なのか説明された。


経営のことだけ考えたら、家賃だけでも100万円だもの。それでいて、一日の収入が2,3万円の日が続いていたわけだから、天国から地獄に近い。人件費もかかるし、医療機器も高いし・・・

今は軌道に乗り、のんびりしているのだろうと思ったら大違い。今でも不安に戦いている。毎月、奥さんとふたりで、コンサルタントと会計士とミーティングをしている。その費用だけでももったいないような気がしたけど、実際にはカウンセリングのようなもので、安心を買っているのかもしれないと、ちらっと思った。


というわけで、初期の頃の会計士とは喧嘩して契約を解除してしまったそう。今の会計士になってから順調なので、すっかり信頼している。


あれこれ見せてもらい、説明されると、仕方がないような気になってしまう。糖尿病の患者さんの場合、検査だけでも大変だ。尿検査の設備、血液検査も糖尿病の場合は変化しやすいため、その場で結果がわかるような設備が必要。その結果を看護師さんたちが電子カルテに入力し、さらに管理栄養士とのミーティングがあり、1人の患者さんの診察が終わるまで、そのすべてがカルテに書き込まれる。医師が1人で書いているわけではない。


「糖尿病のカルテは文学だから」

と言われたが・・・

なんと答えてよいのかわからなかった。

それを言うなら精神科のカルテではないかと思ったけど、おそらくはそれくらい書き込む量が多いと言いたかったのかも。「近頃、職場でストレスがたまり、・・・」という話から始まる世界。わたしは他人のカルテなど見たことはないが、カルテというのは医師によりまるで違うものらしいことが少し理解できた。


ちなみにいくつ電子カルテの端末があるのか尋ねたが、すぐに訊いてもわからないほどあちこちにある。検査室と指導室と診察室が2つあり、受付と院長室。それに加えてサーバがある。自然と増えていったらしいが、どぉ~っと疲れが出た。それ以上に受話器の数も多い。職員同士の連絡網がどうしても必要だかららしい。


そのほかに、すい臓の検査をしなければならない。

なんか、こう、やりだしたらきりがない。

病院だったらたくさんの職員がいるから、個人ですべてを抱え込む必要性はないが、この程度は必要という気持ちになるとそれこそきりがない。


内装には大してお金をかけているわけではないが、そこに来院している患者はそういう医師の苦労なんてまるで関係ないのだろうと漠然として感じた。


近頃、いやになるのである。

なんで内装なんかにそんなにお金をかけなければならないのか・・・

コンサルタントが言う、あまりにも貧相だと患者ががっかりする、と。

そりゃそうかもしれないが、いや、わたしだって汚いところよりも綺麗なほうがいいような気がするが、それでいて歯医者じゃないんだから、とも思う。少なくてもうちの近所の人たちは正直だから、綺麗なクリニックよりも医療水準の高い汚い施設へ行ってしまう。たまたまそういう土地柄なのかもしれないけど、それが正直な気持ちではないかと。


それでいて、アットホームなところは流行っている。


どの人の言うこともあながち嘘ではないのでしょうけど、近頃、いやになる。

なんか、もう、うんざりだと思いつつ、夏。