ちくちくとちいさな爪をひっかけてぱしぱし母の腹打つこいぬ

春の弓冬へひきこみ大空へ矢を放つ日はどんより曇り

息止まる。痰がつまって息止まる。それだけなのにおおげさすぎる。

じっとして春夏を待ち秋を愛で冬が過ぎれば春がくる国

ぼんやりと枕草子の喧騒を映画のように色ながめゆく

文字の国息をしている人たちがものもうしたりいとをかしらし


テンちゃんはうっかりするとすぐ落ちる。ベッドのうえから椅子のうえから。

三日ばかり生きればほふく前進でくるり回転山登りたる

テンちゃんは8グラムずつ育ちゆき月の終わりは2倍の体