君死して今何のため嫌われて呪われて肉まつられ拝み

あのように生きるがよしと子らなどに言えるわけなく苛立ちの杜

国のため生きるがよしと蓮っ葉に砕け散ったか野の向こうには


英雄は黒黒として聳え立つ鋭利な刃物つきたてている


野の花よ、森の木霊のいくせんの声にも似たり、風の向こうは

苛立ちは武勲の文字をかろがろと祭ってみては死に絶える、人


公務員減らして増える軍事費に騙されてみて科学立国


軍隊は政府の犬と書いていたあの本の意味老眼で知る


オトくんは勇敢に吠え勇ましく玄関の前飛び出してゆく

マリちゃんは好奇心ゆえドアの横身を滑らせてしっぽふりふり


虚しさをすこし感じるドアの前くらがりの中犬だけ吠える


憤り、遠のいてみて無邪気さが胸につかえた小骨の罪に


英雄に天国はなし英霊は小骨のようにたたずんでいる