空



ロマンスも時期があるのと七夕はスケジュール帖書き換えられて

夏空は雲ってばかり梅雨の陽は夕立ののち顔出してみる

短冊が大きな竹に吊るされて小学校の空は夕立

天の川いつ見えるのと吾子は問いみあぐる空に星一つなき

蒸し蒸しといつ終わるやと七夕は五月雨つづく雨漏りの河


百円で買った箒の庭しごとつち生き返る雨空の夏

格子さえくぐりぬけるかマリちゃんはすまし顔してタッタカ走る

生垣を切り揃えたる道ゆかばあらくさの地の鬱蒼と空

空さえも小さくなって広がれば走る窓にはむしあつき風


ペチュニアかサフィニアかなど迷えども越す冬を思う暑き雨空

一年がこんなに短くなってゆく。今の夏雨、晴れて終われば。

春が来て、夏が来て秋深まれば、いつしか町はクリスマス待つ。


歳月が決まりきってはくりかえす小さな時間いつ果つるとも

陰暦に七夕祝ういにしえはいとかしこしとふかぶかと思う


七夕は8月がいいね・・・



☆ご返歌


忘れえぬ 夢は静かに導きて
川の向こうの 花見つけたり (yunotu5031さま


蒸し風呂の七夕もあり梅雨の日に北までつづく暑き白雲 (しらいし)


紫陽花の こころを見たり 相克の
赤と青とが 夕闇に消ゆ (yunotu5031さま)


青闇はいつ潜るらん紫陽花の立ちつくす雨 靄に沈めて (しらいし)



☆追加


まったくさ、蛍一つもみたことない。ある晩わたし、暗がりに立つ。



画像: Four seasons