つゆくさのひっそりと咲くしづけさをあらくさのなかみいだしぬ朝

あおあおと梅雨の季節のおとづれにあおいろきいろまじりて咲きぬ

行司さえさしちがえたる諍いに今が勝負と貝は泳ぎぬ

おきみやげ小さな雨はうららかにぱらぱらと降りぱらぱらと止む

テレビ無き今日は平和なつゆぞらに陽はさしもどり夏はちかづく


バケツ裏びっしり並ぶなめくじにとりおとしたる驚きの雨


尾のながき鳥は向こうを向きながらわたしの前をゆうゆうと舞う

やせっぽち道路にすわる白猫はこちらを見ては寝ているばかり

ゆうゆうと道を横切る夜猫も朝にはごろり道に寝転び

つゆぞらにゆっくりとした陽がさせば猫も転がる水のなき路


Sサイズ来年吾子は着れるかと中途半端な10代になり


転がりぬ猫を眺めてしみじみとアビシニアンと比べてみたり

にゃあと鳴く小さな牙を浮かせては吾子に似てるとアビシニアンみし

のらねこと毛並みの揃うアビシニアン、道路のうえはインドの老婆

箱のなか牙もちあぐるアビシニアン、みちのうえにはインドの老婆

にゃあにゃあと猫くらべしてかんがえる、人と暮らしとインドの老婆