iruka2



鬱よりも鬱かもしれぬと退廃はひそひそとした梅雨空の下


落書きをながめてあるく石畳神に言えぬも壁に耳あり


ぱっぱらとさきいそぎてはがけっぷち逃げ出すやうに夏はちかづく

人生の秋はいつかと尋ねても夏はちかづき梅雨空の下

先生と呼ばれるよりもセンセーと黄色い声も主婦稼業かな


はらはらと文字は躍れり女文字 男なのかと不思議な電子


書き急ぐ気持ちあらばとひねもすはイブと御マリア比較している


沈黙を眼に眺むれば落雷の遠き彼方に喉奥の息

沈黙はわたしのこころ沈みゆく青き光に押し黙る神

ひっそりと夏は過ぎゆく夜は更けぬ人はまどろみ月は輝く

御マリアの何故にと問えばキリストの母だから、とは奇跡は遠く

イブの罪蛇の罪さえ赦された十字架までの捩れた宇宙

たまに思う月は気まぐれあの空に浮んでみたり、雲に消えたり

太陽は規則正しく動くけど月は気まぐれ気のせいなのか


混沌に進みゆくのかスピードは?まだ2000年、瞬きのよう。



画像: 梓のホームページ