tenshi2


よきひとは神さまだけと書きおれば十字架を背にスケープゴート

退廃に身を焦がしゆき光すら与われたもの真上の空は

のんびりとうた詠みいづる一時に舞い落つる蔓絡ませ小指

鬱蒼と夜は更けぬれば朝は来ぬ天は無情に日は繰り返す

ちっぽけに露光たる葉のうえは光の世界とどめし祈り


屍は綺麗な方がよかろうと頬のしみなど気にしてみては

骨のなかすかすかになる光なき生活を知る骨さえ消えて


意味なきとあらくさの息おとづるる光のなかで骨は生きたる

ゆっくりと庭草のうえ立ちたれば骨育てるか見えない時間

はっとして意味しるべしとことのはをふりかえりても時は戻らず

与われた時生きるべし無意味なる時の意味知る死の淵の声



画像: 梓のホームページ