菜の花

 

春雷のまばゆきひざし轟きぬ雲間切れゆく天使の梯子

すみわたるまばゆき光夕まぐれわれは昇りき天使の梯子

あの梯子昇ってゆかば透きとおる淡き青空陽はまぶしくも

落雷はぱらりぱらぱら脅かして小学生の走り出す笑み

斜め傘あたま隠して走り出す落雷の音つぎつぎ落つる

オレンジの透きとおる陽の直光の突き刺すやうに窓辺暮れゆく

 

あらくさの泡立つやうに輝けばふわふわと原踏みつ歩きぬ

朝露に軍手とおりぬぐしょぬれの痛みのやうな冷たい手先

少しだけ硬直したか指先はキー打ちもろき暗き画面に

バケツなか放り込んではあらくさの重なり具合春の重みか

気まぐれな落雷の音遠のけばしづかな落ち日葉隠れの森

 

画像: NOION