たおら今重なるやうな機織はユーカリ模様見知らぬ故郷

鶴の声ロートレアモン不可思議なくらがりのパリ地球はまるい

渡り鳥国をこえゆく一声に砂利道走る突発の夢

どこまでも空広くあれ釧路にぞ一本道のゆるりとつづく

おおぞらがまるいと知るかみちつづく長き平野の草原の馬

スタリオンいきづく馬のすくなさも長生きを知るキングの輸入

大相撲のこったのこった草原に馬立ちあぐり組み手かわせり

草原を駆け出す馬に手綱なし走れ走れと走れ生れ馬

われのこと覚えているか母馬になつてしまつて微笑む宝珠

たおやかにゆきすぎる風ながき道汝追うわれも一児の母に

サウダーヂゆきすぎてみるまるい空吹きすさぶ風息の濃い草

ぐんぐんと空に向かってゆくやうな風のこみちは土間のある家

雪景色忘れちまつた草原の冷たい息は夏のおとづれ

さわさわと騒ぎまくるかポプラの木並んで夏は葉隠れの夢