寡黙にぞ照り輝けばぎこぎこと軋む物音春風は吹く

春風は吹くと思わば黙りこみ地に臥す草もすっくといでし

ラテン語をおおげさなまで区切り謂いつけたしのごと音は流れり

風のごとく吹かば寡黙な風の音流るるやうな星消ゆる日々

太陽は今日も輝ききらきらと葉の揺れている春の一日(ひとひ)に

かなしけれ言の葉のなき悲しみは寡黙な渦に身をほころばせ

野の花の黄色に目覚め雪景色忘れちまつた子らの足音

光あれきらきらとした光あれ記憶の砂の落つる野原は

ひとひらの桜の花の散りゆかばともに臥す日も花の散るらん

青い空広がる日々は砂の音かすかに落ちる日々すごしゆく

われ生るか変はらぬ海に浮ぶ雲うつろはばまたいつもありなん

A to Z いつもありなん彼方にぞすっくといでし白雲のごと

在る夢のまぼろしと呼ぶ大地にも花咲く丘は共にあるらん

われ失くも在る夢のごと大地には綻ぶ音の響き渡らん

A to Z 水の中にもA to Z われ知らずとも君は生るらん

 

イルカ

 

画像: WOOD MOON