
名づけ えぬ もの に触れて
柳美里/著
日経BP社
再読中~です

時々、柳美里さんの文章が、無性に、読みたくなる。
出産前に書かれた小説には、『暗』に、共鳴することが多かったが、出産後の作品には、安らぎを感じることが多い。
あくまでも…私の感覚です。
以下は、私事です。
柳美里さんの作品とは、一切関係ありません

10代最後の頃、生きるのが辛い…と感じた時期がある。
長期の入院生活で、社会から隔離された、寂しさや、焦りや、生きることへの侘しさだったりを、漠然と抱えていた。
ずっと1人ぼっちだと思ってた。
自分の未来は、終わったと感じてた。
そんな時、たまたま同じ病棟にいて、時々話し掛けてくれてた、精神科の医師が、こんなことを語ってくれた。
「あなたに、一生添い遂げたいと誓う、恋人ができたら、子どもができたら、世界の色が、一片に、ガラリと変わるよ。」
未だ、独身で、子どもがいない、私には、経験としては、わからないが、感覚ではわかるような気がする。
だって、あれから、好きな人と出会えたから。
私は、人間関係が、苦手だったり、要領が悪かったり、自分を内に責めたり…。
時々、洞穴に隠れて、息を潜めたり…。
だけど、それでもいいと思ってる私がいて、ココから変わりたいと望む私がいて、私は私の意思で、今日も生きている。
人が生きることの、『基本』に気付かせてくれるのが、私にとって、柳美里さんの文章だったりする。