がん病棟のピーターラビット
中島梓/著
ポプラ文庫



を、読んで、思ったこと。




『街を歩くと、健康な人間が怖い。』


文中にあった、この気持ちわかります…。

ズンズン街中を、素早く、突っ切るように、前に前に歩く人々。



『健康な人が怖い』という感覚を、きっと、経験したことがないのだろう…。

自分に今ある、かけがえのない健康が、さぞ当たり前かのように、感じることもなく、生きてるのだろう。



なーんて、感じてしまったり…。



車椅子の視線からは、足の動きがよく見えるんですよね。

ほんと、スピード社会だなって。



高齢者のゆっくりした歩調を、「邪魔だなぁ~」とか、

ノロノロした車を、「はよ走れよ~」と、せっついたり、


そういう感覚って、誰もが抱いた経験ってあるのかも?



だけど、『健康な人が怖い』という気持ちを経験すると、しみじみと、弱い立場の人の気持ちが、わかるんですよね~。



逆に、中島梓さんは、寝たきり生活の弟さんと暮らしておられたみたいで、

病気は特別扱いしてもらえて、いいなぁ~。

的なやっかみも、幼少期に抱いていらっしゃったみたいですが、



ご自分の病気の経験で、病気の辛さを、痛感されたそうです。



自分がいかに生きるか?

意識なく、または寝たきり生活で、

文章を書けない中、生きてるというのだろうか?



『自分が生きるということ』について、深く考えることは、

自らの闘病体験のみではなく、
寝たきり生活の弟さんを、身近に見てきたからかな?と、感じました。



死は誰もが訪れる宿命。

生きてる今も、死を意識して、死んでゆく瀬戸際も、生をあきらめない。



メメント・モリー
死を忘れるな

という言葉が、心にズシンと、残りました。



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