『新薬、ください!』という、タイトルの本を、読みました。

世界では発売されている新薬が、日本では、承認が遅れて、何年も使えない状況で、「ドラック・ラグ」と、呼ぶそうです。

この本は、ムコ多糖症という難病を患う、お子さんと、ご家族を追ったドキュメントでもあり、海外の新薬承認の現況と、日本のドラッグ・ラグの生まれる問題点について、書かれています。

ムコ多糖症のように、難病の中でも、まだ患者数が少ない稀少難病では、国内で治験をするにおいても、患者人数が集まらない。

それで、海外での治験に、日本人が参加したデータを、日本国内での承認における資料にできないか?と言っても、認められないのが、現状だそうなのです。

あくまでも、日本国内で行われた治験のデータが必要だと…。



この本を読んで感じたのは、海外では、ボランティア活動が、日常的に行われていて、有名人が多額の寄付をすることは、常識となっている。
(逆に、寄付をしない方が、後ろ指を指されるそうだ。)
しかし日本では、タレントや歌手が、ボランティアや寄付をすれば、『売名行為』とバッシングされがち…なんだそうです。



海外では、こうしたボランティアや寄付が当たり前に行われていて、難病の研究や新薬の開発に使われている。

患者自身が主となり、積極的に、基金を集めて、それを研究機関に寄付をして、新薬などが開発されていくのだ、と…。

日本の現状では、大学の研究などにおいても、医師は通常の勤務をしながら、少ない研究費で、研究をせざるを得ない。



難病の研究において、土壌が違うのだな…と、気付かされた…。



私も、自分の抱える難病の、原因がわかり、新薬ができて欲しい!と、願っている。

だけど、自分1人が助かりたい!と思うばかりでは、絶対に助からないのだと思う。



ムコ多糖症の新薬が、日本において、承認されるまで、患者や家族当事者自身が動いて、周りの人の心を動かせて、未来を変えたい!と、現実を動かしたのだ。



そういう姿に、すごく学ばされた。