死について語るのは、まだ早い。


たった、5歳で、足の骨にできるガンで、お星様になった女の子がいた。

まだ、30歳で、新婚の奥さんと、まだ1才にも満たない、我が子を残して、病気で、天国に旅立った男性がおられた。


まだまだ、死は遠くて、死ぬ怖さを語る相手もなくて。

「死なないで」と、来る人会う人から、励まされるばかりで。

どんなに、孤独で死んだだろうか。


俺にその命をくれと。

もっと、命を大切に、過ごしてくれと。

生きる者は、いずれ、死ぬのだと。


当たり前のように、ただ日々を無駄に過ごす、私達には、伝わるだろうか。


死ぬなと、1秒で言葉にできるけれど、

生きることが辛く、悲しく、生きることに絶望した者が、

「生んでくれと、頼んだ覚えはねぇ!」と、言ってしまった胸の痛みが、わかるだろうか。


生かされるという言葉を、理解するのは、容易くなく。

生きるということは、もっともっと、難しい。


だから、もっともっと、生きることに貪欲に、激しく燃えるように、

人に迷惑を掛け掛けられて、

たった1つずつの、命は生かされなければ、ならないのだ。