na na na na na…

手探りで探す点字ライター 触れてしまったあなたの白衣

屋上へ逃げて恋が痛む 遥かに聞く打ち上げ花火

母が叱る あなたを好きになっちゃダメと

容易く忘れられるなら ここで泣いたりはしていない

電車が通り過ぎる時 あなたに好きと云った

これでいい あなたには聞こえなくていいんだ

片想いの声は震えちゃうから
点字で誘う花火大会

あなたがタイプした
”なんじにあう?” 

辿った指が信じられない


吠えるブライユに引かれて
豊島園 僕にあなたは見えなくても

誰より
あなたを見つめてる

花火が打ち上がる時
あなたに好きと云った

その声は届かない 今日は伝えなきゃ

花火が打ち上がる度 あなたに好きと云った

大声で叫び続ける あなたは泣き出した

永遠花火が打ち上がってる


抱きついたのは

あなたですか?


あなたを紹介した日 母は一晩中泣いていた

両手で探してるあなたの唇を
こんなにカッコ悪いキスでもいいですか?

ふたつの線香花火ひとつに交わる時

ふたりの唇も ひとつに重なった

時の許す限りあなたに恋したい 
(電車が通り過ぎた時)

僕でもいいのかな 
(あの日の僕の言葉)

顔や背や髪は見えなくていい 
(”本当は聞こえてた”)

心だけは見えるから 
(と笑ったあなた)

十年先も 
(赤青黄色緑)

照らしてるふたりを
(見えるよ永遠花火)

永遠花火それは 
(理由(わけ)もなく一緒にいたい)

一途に想う心 
(それが恋かな)

青より蒼く赤より紅い 僕らの永遠花火

詰め込んだ 感情を
ひとつ ひとつ 殺して

生み出した 笑顔は
嫌い 嫌い の 涙。

飲み込んだ 傷痕
痛い 痛い 言わない

そうすれば あなたは

気付かないから。

君の 言葉が
私を 殺すの

君は知らないの

私の心を
消した灯りは 灯る事は無い

「私」は「嘘」でできた「わたし」


日が明ければ 
あなたは 
いない いない 

それでいい

でもあなたが 残した
傷は 傷は 癒えない

いつものように 笑うあなたさえ

許せはしないの 
心の奥では
「つらい」だなんて 言える訳無いの

「私」は「道化」のよに
笑う 笑う

いま 消えた わたし 嘘だよ 嘘だよ
        ?


君の言葉が 私を殺すの

許せはしないの

そんな私も
あなたがいいなら 


私を殺して


「私」は「嘘」でできた「わたし」だから。