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甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

  兄弟子4人に相談したのは、1日の間の出来事だったんですね。それはせわしないことです(笑)。それだけ喜代美ちゃんに危機感があったのか、1人1人聞くうちにどんどん不安が増していったのかどっちなんでしょうね。

 草若師匠の帰りを待って悩みを打ち明ける喜代美ちゃんに、師匠は兄弟子達の答えを笑いながら聞き、「若狭はどんな答えをするようになるのかな。」と言い残して行ってしまいます。


 小浜では、小梅さんが突然スペインから帰ってきてみんなを驚かせます。正平君の変わりようを「小次郎かと思った。」と驚く様子がおかしかったです。でも、いつも自制して大人びた態度を取っていた正平君が、お父さんに言い返す様子をみて、この方が自然体で歳相応だなあと感じて、そういう意味では、正平君はちょっと大人になったのかなと感じました。


 小浜の家事を小梅さんに任せて、糸子さんは突然徒然亭に現れます。先日の師匠の様子が心配だったんですね。なんでもない振りをする師匠に無理に話をさせるのではなく、それとなく様子を見に来た糸子さんは優しいなあ。

 喜代美ちゃんはついに糸子さんにまで悩みを打ち明けます。糸子さんのアドバイスによる、ヒゲを生やした喜代美ちゃんの「饅頭こわい」に爆笑しました。その後の糸子さんとのやり取りも、そのまま落語にしてしまえばいいのにという面白さでした。


 そんな親子の様子を笑って見ていた師匠は、「創作落語をしたらどうか。」と喜代美ちゃんに提案します。

 ・・・なるほど、その手がありましたか。でも、師匠の言う、うまく出来れば後世に伝わるというのはなかなか難しいことでしょうね。それより、自分で落語を創る事自体、気が遠くなる作業ではないでしょうか。

 そういうこともわかった上で、普段口にしたことのない命令口調で、師匠は喜代美ちゃんに強く勧めたのだと思います。


 部屋に戻った師匠に、糸子さんはそっと尋ねます。

 「生きているのが怖いんですか・・・。」


 師匠の何か思いつめたような苦しげな表情・・・。話はそこで続くになるのですが、先週の予告偏の糸子さんの言葉はこれだったんですね。人の気持ちに敏感で、すごく自然体で素直に生きている糸子さんだからこその、簡単なようで深い言葉です。


 師匠は何を怖がっているんでしょうか。・・・孤独?死ぬことへの怖れ?・・・誰にも口にできない師匠の弱い部分を糸子さんは癒してあげられるのでしょうか。

 人の弱さがよくわかる師匠自身もまた、本当は弱い人なのかもしれません。


 来週は、また師匠の病状が進んでいくのでしょうか。そしてA子は・・・。無言電話で彼女が喜代美ちゃんに話したかったことは何なのでしょうか。草々さんのことを「夫」と言っているのを聞いてちょっとハラハラしてしまいました。喜代美ちゃんのがんばりの、ある意味原動力になったA子の、今度は相談相手になってくれたらと思いますが、今の喜代美ちゃんはそれどころではないようです。


 「どねしよ~。」という喜代美ちゃんの声が鳴り響きそうな来週の徒然亭を、楽しみに待とうと思います♪そして、師匠.は一刻も早く病院へ!!!

 井上さん、お誕生日おめでとうございます♪


 直接プレゼントやお手紙を贈ったみなさんのことをちょっとだけうらやましく感じながら、せめてメッセージを残そうかと思います。


 30代の自分を振り返ってみると、20代の頃より肩の力が抜けて、体力も充実していたので、友達とあれこれ企画して、遊びに行ったり、作り物をしたり、仲間内で見る新聞やコラムなんかを書いたりしていました。


 井上さんも、これからいろんな楽しいことやわくわくすることにたくさん出会えると思うので、健康にだけは気をつけてがんばってほしいと思います。


 特に食事は、今の食生活が10年後の自分の身体を作ると聞いたことがあるので、好きなものばかりじゃなく栄養のことを考えてきちんと食べてくれたらなあと思います。


 そして、ゲームもいいけど、お笑いの仕事もかんばって欲しいです。気力と体力が一番充実しているのは30代だと思います。これを過ぎると、頭では思ってもだんだん身体がついていかなくなってくるから、この大切な時期を悔いなく過ごして欲しいと願っています。


 ファンレターを書いたらきっと説教じみてしまうなあと思っていましたが、もうすでにここまで書いて、そうなってしまいました。なんだか、ほっておけない近所のお兄ちゃんという感じがして、どうしても苦言を呈したくなるところが井上さんにはあるんです。


 32才も井上さんにとって楽しい年になりますように。


 いっぱい笑える歳でありますように。

 「俺、落語家なんかになる意味、あったんやろか・・・。」


 普段にぎやかで元気な小草若さんが、肩を落としてこんなことを言うなんて、せつないです。


 弟子入り申し込みの電話に出た喜代美ちゃんが、「奥様ですか?」とか言われてまた有頂天になりながら断って電話を切ると、そこには久しぶりに小草若さんが。後を追うように仏壇屋の菊子さんが訪ねてきます。

 菊子さんは、小草若さんのことをひとし、ひとしと話しかけて、まるでお母さんのようですね。他の人よりとても距離が近い感じがします。


 他の兄弟子たちにしたように、喜代美ちゃんは悩みを小草若さんにも相談します。「そんなの俺に聞いたって・・・。」と小草若さん。「兄弟子なら当然でしょ。」と菊子さん。そこぬけの流行が去ってからの小草若さんはなにかと自信なさげで、お母さんが病気になったのさえ、自分のせいではないかとマイナス思考が止まりません。


 ここで、なんと「底抜け」誕生秘話スタート。お母さんの初七日に遅れてきたお父さんを、「こんな日にどこ行ってた。」と怒って立ち上がった小草若さんは、足の痺れでひっくり返り、その恥ずかしさを隠すためにとっさに「底抜けに痺れましたがな。」と振りつきで答えます。

 師匠はこれに大爆笑で、「これは流行るぞ。」と自信たっぷりに言います。


 「流行ることを予言したなんて師匠ってすごい。」と言う喜代美ちゃんに、「言葉が流行ると予言したんじゃなくて、その芸風がひとしにぴったりだと師匠は思ったんでしょう。」と菊子さんは言います。

 菊子さんは、小草若さんの一番の理解者でもあったんですね。お母さんも亡くなり、師匠も師弟関係でしか物が言えない中で、菊子さんは小草若さんをひとしという昔から知っている近所の男の子として見守ってくれていたんだなあと、2人の関係がよくわかりました。


 弟子達のことがあんなによく見える草若師匠も、自分の息子となると見えなくなる部分があったんですね。自分という師匠がいることが息子の重荷になるという師匠に、糸子さんは、「でも、落語家になってくれてうれしかったでしょう?」という親としての気持ちを聞きます。

 「そりゃもう。」と、そのときのことを思い出した師匠は、子どものようにうれしそうに笑います。


 「前の日に言えば、お祝いが1回で済んだのに。」というそっけない返事で、席を立った後、おかみさんと抱き合って喜んでいたとは。小草若さんのそのときの決意を思うと、なぜ目の前で師匠は親の顔を見せて上げられなかったのかと、胸がつまります。


 その後も、師匠が他の弟子達の手前厳しく接したことで、今の小草若さんの強いコンプレックスが出来上がってしまったんですね。なんだか歯がゆいなあ。父と息子ってそういうものなんでしょうか。


 以前の明るい小草若さんに戻ってほしいです。・・・そのためにはどうすればいいんだろう。やっぱりコンプレックスのもとに立ち返って、誤解を解くことから始めないといけないのかなと思います。


 でも、師匠のあの様子、かなり危険です。もう、あまり時間は残されていないのかもしれません。


 神様、なんとか2人に時間をください!!!