4月期ドラマ感想 | 甲羅に似せて

甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

いつも、ふと考える答えのでないテーマ、「人はなぜ物語を必要とするのか?」。この頃思うのは、現実だと、無意識に自分の役割で自分を枠にはめているから(主婦とか母親とか)、それらしくしなくちゃと考え方がせばまっているのを取っ払ってくれるから、物語の中で自分は素に戻れて楽なのかも。


■「月の恋人」

リン・チーリンは綺麗だし、涼子さんはかっこいい。松田君も素敵。でも、配役や舞台が豪華な割には、お話が全然魅力的じゃないのは、キムタクはいつのときもキムタクであってほしいという、観る側の願いをかなえてくれてないからなのでは?こんな人がいたらなあと思わせる、輝く魅力を放つキャラクターを創りだせれば、ドラマは自然についてくると思うんだけど。なんであんな、人を人とも思わない独善的な社長なんだろ。人と違う発想、カリスマがあるからこそ社長になったと思うから、そこを見せてくれたら。


■「絶対零度」

最初、上戸彩ちゃんが浮いている感じがしたんですが、回を追うごとに他のキャラとうまくなじむようになって、面白くなってきました。ラブサイケデリコの主題歌とオープニングの感じ、とっても好きです。個人的には丸山さんのファンなので、刑事なのにファッショナブル!とか思いながら観ています。宮迫さん、最初はウザい感じでしたが、いい仕事してますね~。芸人さんがドラマに出るのは苦手なのですが、彼は安心して見ていられます。ソフトバンクコンビの会話、なかなかいいセリフが多いですね。


■「八日目の蝉」

一番早く始まって、もう終わってしまいましたが、見ごたえがありました。1話目、主人公がさらって逃げる赤ちゃんの表情が何度も映るんですが、びくっとしたり笑ったり、その場面ににぴったりの表情が何度もあってびっくりしました。エンドロールを見ていると、赤ちゃんの配役の所には何人もの名前が。10人はいたと思います。場面によって違う子だったのかと、改めて感心。子どもは生まれてから3才までに、そのかわいさで一生分の親孝行をすると聞いたことがありますが、そんな時期を一緒に過ごすことが出来た主人公の幸せと、奪い取られた奥さんの不幸と。登場人物たちの心情にそれぞれ思いを馳せてしまいます。壇れいが美しかった。


■「ジェネラル・ルージュの凱旋」

映画を観たので、「なんかちが~う!」と思いながら観ています。ちょっと作りとかテンポとか、もうひとつ乗れない。グッチー好きだし、白鳥先生もかっこいいけど、速水先生の内面が、あまりに描かれなさ過ぎて、演じてる人が可哀そう。それとTKOの人、この役には合ってないのが残念。医者に見えないし、滑舌が悪くて場面が間延びしてしまう。


■「臨場」

「オレのとは違うな」というのを、この頃しきりと相方さんが真似して使うので、ちょっとイラッとしますが、思わず言いたくなる気持ちもわかります。イチは一課に異動になったんですね。びっくり。でも、たまに人が入れ替わるのも面白いし、異動になった人が違う役で登場するというのも、また面白いかもと思いました。いろいろ、考えるなあ。


■「Mother」

「八日目の蝉」と似てるかなと思ったら、全く違いました。話もよく出来てるし、役者さんも子役含めて芸達者なので、すごく物語世界に惹き込まれます。うっかりさんの何とも言えない雰囲気、優しさと時折見せる凄味に息をのみます。つぐみの本当のお母さん、知らんぷりかと思ったら東京までやってくるなんて。自分の都合のいいことしか覚えていない風なのがとても不安だし、連れて帰っても、また同じ繰り返しかもしれないと思うと、そっとしておいてあげてと思うのですが、つぐみの気持ちを考えたら、やはりお母さんが自分を迎えに来てくれたという事実はとてもうれしいんじゃないでしょうか。親に育てられるのは、人の一生の中では短い時期なのに、親子関係ってその人の一生に影響を与えるんだなあということを、このドラマを見ながら考えさせられます。どんな結末が待っているんだろう。


■「素直になれなくて」

樹里ちゃんも瑛太も玉山君も好きだから楽しみにしていたのですが、録画を観る前に前評判に怖れをなして、1話目がなかなか観れませんでした。スタート地点がそうだったので、意外とそうでもないじゃないかと思おうとしたのですが、かなり辛いのは、どのキャラも、魅力的じゃないという以前に、何か性格が破綻している気が。あと玉山くんの初回のキスは、劇中セクハラじゃないかと(>_<)何か痛々しかった。スナナレ会という名もずいぶんだし。最終回までには、いい所を見つけられたらいいんだけど。あ、主題歌は好き。


■「警部補矢部謙三」

最終回が面白かった!いい加減でいい所がないようでいて、なんかそれがうまい具合にいい味を出しているという、今まで出会ったことのないキャラ、そしてラストのまとまり方に、逆にシュールなものを感じてしまいました。不思議だ~。なんだろう、この感じ。


■「チェイス~国税査察官」

今期、一番好きで毎回楽しみでした。ARATAは魅力的な俳優さんですね。村雲の複雑な気持ちの移り変わりを、表情だけで見せる所がすごい迫力でした。春馬が家庭と仕事の間で揺れ動いて、村雲の術中にハマるかと思ったら、最終回での立ち位置の逆転してしまい、2人の印象まで変わってしまったことに驚きました。最終回は、いろいろ盛り込み過ぎて、かなり理解不能なまま突然終わった印象でしたが、そこから、実はこういうことだったんじゃないかとあれこれ想像していた時間が思いのほか楽しかったです。あのお母さん、最後まで顔色一つ変えませんでしたね。村雲は、ひょっとして春馬の背後で、それを見ていたのでは?


■「新参者」

加賀刑事の胡散臭さは、どことなく「結婚できない男」を思い起こさせます。安部ちゃんの演じたもので、前の役に似ていると感じたのは初めてかも。未解決のひとつの事件をめぐって、毎回周辺で話が展開していくのは、ちょっと珍しくて面白い気もするし、じれったいような気もします。ゲゲゲと違った向井くんが観られるのが、ひそかな楽しみだったりします。お風呂上がりの濡れた髪が素敵とか。


■「新三銃士」

先週観ていたら、最終回だということに最後に気がつきました。面白かったなあ。人形劇なんて見たのは何年振りだろう。中学の時読んで面白かったという記憶にはあったのに、全く内容が思い出せなくて、こんな話だったかなあと思いながら観ていたのですが、三谷さん演出で、大分変っていたんですね。それぞれのキャラが人間くさく魅力的に描かれていて、登場人物の印象が最初と最後で随分変わりました。特にボナシューは、お金でコンスタンスと無理やり結婚したいやな奴だったのに、最後は親近感すら抱いてしまいました。戦争の悲惨さを描いた回は、他と雰囲気が違って胸に迫るものがありました。太田さんの役の人形、とってもいい顔してたなあ。日曜朝に再放送しているので、また観てしまうかも。


■「ゲゲゲの女房」

久々に面白い!自分も子どもの頃、貸本屋さんにはお世話になったなあとか、いろいろ思い出して懐かしい部分も。またの機会に、じっくり感想を書こうと思います。



積録になるとなかなか観る時間がないのですが、やっぱり面白いものは無意識に観ているものですね。