ちょっと時間が経ちましたが、1月期のドラマの感想など。
★「ハンチョウ2」
ラスト3回がSPっぽかったですね。シリーズ1が淡々と終わって物足りなかったので、おおっと思いながら観ていました。美鈴エピ、高城管理官の過去のわだかまりの訳がやっとわかりました。まだ離婚していない安積さんに不倫をしろと言わんばかりの言動には目が点になりつつも、ちょっとドキドキ。そして後編に続くラストで死んだと思っていた美鈴が生きていたというのにも、「え~っ?」と驚愕。普段と違う雰囲気で楽しめました。これで終わってもよかったような。最終回のコスプレ、塚っちゃん似合わない~。やっぱりみんな背広がいいな。村雨さんは普通にかっこよかったですけど。シリーズ3も続くみたいですね。次回も観る予定(*^_^*)
★「コードブルー」
今期一番よかったです。ドラマってこのくらい面白いもんだよねと、心の中でうなづきながら観ていました。藍沢くんのお父さんの真実、救いがなさ過ぎてびっくりでしたが、日々の患者さんとの関わりの中で、彼が納得できる答えを見つけていくのを、こちらも自分のことのように感じていました。こういう境遇だったから医者として良かった部分もあるとか、指先の器用さを受け継いだことの感謝とか。情けない自分を偽らなかった父親も、ある意味立派なのかもしれません。以前「医龍」が放送された後、息子の高校の同級生に医学部志望が増えたそうですが、大変な仕事だけどこれを見て自分もなってみようという、このドラマもそういうきっかけになったらいいなあなんて、ちょっと思ったりしました。
★「まっすぐな男」
きれいに終わったけど、夢物語のような話だなあという気も。彼女がいくら具合が悪いからって、プレゼンを直前にすっぽかすってどうなの~?結果オーライでなんとかなったというエピソードが多過ぎ。でも最後まで観てしまったのは、登場人物の魅力かな。題名が似ていた「曲げられない女」、最終回前にダイジェストがやっていて、こんなに面白かったのかと観ていたのですが、まっすぐさの種類が、この2つは違うんだなあと感じました。「曲げられない女」の方の主人公は、まっすぐな自分を貫くために、常に迷って自問自答しているんですよね。まっすぐに生きるというのは、本来とても骨が折れるものなので、人はなかなかそういられないものなんですが、そこのジレンマをちゃんと描いていた「曲げられない女」の方がリアリティがあって、感情移入しやすかった。菅野ちゃんは、こういう役をやらせたら、光るなあ…と、最後は違うドラマの話になってスミマセン。
★「不毛地帯」
唐沢さん、苦手だったんですが、苦手じゃなくなりました。あの人を信じないドクター役の人、ぴったりですね。目が怖くて。「サルベスタンは君の第二のシベリアになるだろう」という予言は、ホラーかと思うくらい背筋が凍りつきました。芸達者な役者さんばかりで、中でも里井副社長と鮫島の憎々しさが秀逸でした。あいつだけには負けないでと、心の中でしょっちゅう叫んでいましたから。最後、誰が後継者になったのか、教えてほしかったなあ。いろいろ考えるのも楽しいけど。壱岐正のストイックな生きざまは、今の時代に失われた日本の心のような気がします。
★「エンゼルバンク」
日本支配計画って、ブラッディマンディみたいで物騒ですね。でも最後、それぞれの得意分野で日本を変えていこうという、とても行動的な最終回で、最後まで筋が通っていて気持ちがよかったです。一人ひとりの行動が明日の日本を創るという、壮大な提案。実現不可能なことのようで、一番必要なことなのかもしれません。
★「宿命1969-2010」
ドロドロした話で、とちゅう挫折するかと思ったのですが、意外と完走できました。今の政治の混迷を視野に入れながら観ると、政治というものの意味について思いを巡らせることが出来て、なかなか今日的なテーマなんじゃないかと。最初は崇のお母さんの身勝手さにイライラしていたのですが、打算のためなら身内さえ犠牲にする白井の倫理観のなさにショックを受け、最後に一番背筋が凍ったのが、一見人のよさそうな白井の妻が、崇の母に向かって「政治はこういうものだ」と表情と口調はあくまでも優しくいってのける、その冷酷さでした。白井の生き方を否定した崇が、あのあとどんな道をたどるのか、見届けてみたい気もします。
★「ヤマトナデシコ七変化」
なんだか途中で重たい話になってきて驚きました。スナコちゃんの同窓会の親友の話、怖かった~。あの友達の自室での様子、スナコちゃんより病んでるし!恭平くんの家庭に関しては、お父さん問題解決能力なさすぎ!顔が良すぎてっていう原因と結果が、もはや理解を越えてます。でも、おもちゃ箱をひっくり返したように、統一感まるでなく毎回いろいろだったというのは、それはそれで楽しめました。温水さんのSM姿とか最終回の人身売買作戦とか、マニアの方たちもきっと楽しめたことでしょう。私は宮尾俊太郎さんの、あのダンサー独特の身のこなしとか、腕から指先にかけてのしなやかな動きとかに、後半見とれておりました。そういえば、ラストの恭平とスナコちゃんのキスシーン、かわいかったですね。
★ブラッディマンディ2
シーズン2は、話がめちゃくちゃ過ぎて、終わってみると統一感があったキャラはJだけだったかも。Jの言動の奥に、テロリストの心の奥に巣食う虚無感を感じました。海岸でファルコンに電話する風景が美しい。パンドラの箱の底にあった希望、それは妹だったのか…?それにしても、サードアイって無力な警察の象徴だとしても、あまりに無能すぎやしませんか?ファルコンはコンビニなんかでバイトしてないで、あそこで働く人の給料を全部もらっても文句が出ないくらい、サードアイで有能に働いている気がします。キャストが豪華なのに、生かせてないのがなんとももったいないドラマでした。
★君たちに明日はない
やはり最後には、再就職を斡旋できる体制を作ったんですね。平山が職を失って浮浪者になっていく様子が、鬼気迫るものがあったので、いい再就職先が見つかってほっとしました。仕事って、生活の糧を得るものではあるけれど、働きがいのある自分に合った職種にたどり着くことって、なかなか難しいものかもしれませんね。大抵の場合、合わなくても我慢して働いている事が多い気がしますが、本当は自分が何をしたいのか、リストラはそれを考えるきっかけになるのかもしれません。
★NHK朝ドラ「ウェルかめ」
勝乃新くんと波美の弟くんが、とってもいいキャラだったなあ。ちゃんと自分というものを持っていて、マイペースで、それでいて自分のことだけじゃなく、周りの人も気にかけていて。
朝ドラの最終月は、大筋が終わって周辺エピソードがだらだらと続き、予定調和過ぎるのが退屈です。波美の子どもの話より、トクジョーとゾメキのその後を書いてほしかったなあ。波美の求める雑誌だったゾメキがどうしてうまくいかなかったのか、そこをもっと掘り下げてくれないと、波美のこだわりが伝わってこない気がします。それがウェルかめという雑誌では、どうして成功したんでしょう。知り合いの話ばかりを載せたタウン誌は、世界とつながることができたのでしょうか。そして勝乃新の目指すものとは?せっかく半年あったのに、もったいない気がします。そういえば、一平の招きで来た引きこもりの男性が、漁師になってお嫁さんをもらったのはよかったなあ。空回りしている感が強かった一平だけど、ちゃんと現実的な一歩を踏み出しているなあと。そういう具体的な積み重ねが、もっとあってもよかったかも。
朝のネットニュースで朝ドラの視聴率が過去最低と書かれていましたが、民放の方を見ると10%を越えたらよかったねという感じになりつつあるので、NHKばかり責めるのも可哀そうかと思います。ただ、共通の価値観とか体験を視聴者と共有できなくなっている今の時代は、ドラマの作り手には厳しい時代なのかもしれません。
それでも、やはりいいものはいいのだと、開き直って自分の信じる良質のものを、届けてくれたらきっと受け取るからと思いつつ、新ドラマをチェックしているこの頃です。