日常とコントの間 | 甲羅に似せて

甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

ついにオンエアされました。11/20深夜「トップランナー」。


観たいのに観てしまうのが怖い気がして、録画して少し寝かせておりました。なので昨日のみなさまへのペタは片目をつぶりながら。今朝、誰もいないリビングでゆっくり堪能したので、もう一度じっくり感想を読みに行きたいと思います。


観るのが怖いのは、好き過ぎるから。


期待を裏切られるのが、怖いから。


信じてないの?って言われそうですが。


前回もそう思って、一回目に観るのが怖かった「笑神降臨」は、期待を裏切るどころか、思ってもみない遠いところへ投げ飛ばされた感じでした。


いつもいつもテレビで観てはいるけれど、こうして長い時間じっくり向き合うと、彼らの味はゆっくりとこちらの心と体に染み込んできます。ああ、そうそう。彼らのこういうところが好きなんだと、思い出して納得する感じ。


最後の、お2人のサインのそばに書かれた、「なんのトップ?」と、「どうしてランナー?」という突っ込みに笑いました。最初が井上さん、あとのが河本さんかな。


オールナイト日本のラジオのときや、「笑神降臨」の予告動画のときにも感じたことですが、次長課長の面白いところは、どこからが雑談でどこからがコントか判然としなくて、雑談だと思って聴いていたら実はコントだったという不思議な感じ。


日常とコントが混然一体になっている。


誰かに見せるということより、自分たちがその世界で楽しんでいる心地よさを、観る側も共有している、そういう面白さがあります。


その世界にすっと入っていくためには、井上さんがいうように、不自然な突っ込みじゃなくて「なんで?」くらいのリアルな反応が必要なんでしょうね。


ネタの作り方の話。何度も聴いたけど、やはり聴いていると次課長の世界がどう構築されていくのかわかる感じがします。河本さんはほっとくと、どんどんベタになっていくから、井上さんのシュールさが必要で、でもシュールなだけだとお客さんが置いてきぼりになるから、そこを河本さんがつないでいるような気がします。


河本さんの数あるキャラで一番好きなのは、「そのままの河本」と答えていた井上さん。ああ、なるほどと思いつつ、でも何かあげてほしかったなと思っていたら、河本さんの一番は「質問ずい」。


…ああ、私も好き!と思いました。私が、次課長を初めて観た時のネタでした。だから他のネタとは違うインパクトが自分的にはあるのですが、このコントはかなり、次課長の個性を体現しているネタではないでしょうか。質問ずいの不器用さとか、それゆえのかわいらしさとか、孤独とか、短いやり取りの間でいろんな感情を投げかけられていろいろ思うという、彼らのコントの味わいが凝縮されていると感じます。


司会の人もよかったですね。


SHIHOさんは、なんか近所の、屈託のないきれいなお姉さんという感じで、笑い声もすごく庶民的でびっくりしました。最後のほうで井上さんが、「わからんのかい!」とか何とか彼女に突っ込んで河本さんに止められていましたが、そういう言葉を引き出したのは、彼女のキャラがなせる技だった気がします。


箭内道彦さんを私は知らなかったのですが、表に出るより、企画したり作る側の人なんですね。どちらかというと井上さんに近い雰囲気を持っていて、たたみかけるようにしゃべるというよりは、じっと観察していてポイントで質問したり感想を言ったりするのが、とてもいい雰囲気でした。


4人の個性があの場でうまくミックスしたから、あの場が即興コントめいた空間になったのかもしれません。


改めて、次長課長の可能性を感じた時間でした。


あ、もうひとつ言い忘れましたが、奥さんと子どもがいるというところで河本さんを尊敬しているというのと、自分も結婚できるのかと誰にともなくつぶやく井上さんに、笑ってしまいました。


そんなことを、しみじみと思う年頃になったんだ。


結婚…ほんとにしたいと思えば、いつでもできるんじゃないでしょうか。でも、結婚して幸せになってほしいかと問われれば、2人でいることのいろんな辛さを乗り越えて、人間的に成長してほしいという意味で、結婚という経験は必要なのかもしれないと思います。悪妻に苦しめられて、自分の子どもに「アンタのような大人になりたくない!」と恩知らずな言葉を吐かれるとき、それがどんなコントになるのか。


観てみたいかも。怖いもの見たさで。