10月期ドラマ初回感想 | 甲羅に似せて

甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

初回と言っても、もう3話くらい見ておりますが。


今期一番のドラマは日21の「JIN-仁-」。幕末にタイムスリップって、違和感ないのかなあと見始めたら、面白くて一気に物語に惹き込まれました。現代の医療知識で幕末で医療を行うのに、その時代にあるもので代用するというのが興味深い。脳外科の手術にトンカチを使って頭蓋骨を割る所、「あれ?割れないな。」みたいな台詞に、いろんな意味でキャー!大沢たかおさん、そんなに好きな俳優さんではないのですが、すごくいい表情しますね。歴史を変えちゃいけないと心配する所から、自分のやった些細なことなど歴史にはどれほどの影響もないと、腹をくくる3話までの流れに、これからもっともっと面白くなっていく予感が。仁先生を助ける咲(綾瀬はるか)のひたむきさにも打たれるし、内野聖陽さんの竜馬、武田鉄也さんの洪庵、小日向さんの勝海舟と、見ごたえのある歴史上の人物たちからも、目が離せません。


月21「東京DOGS」、小栗旬くんと水嶋ヒロくんなんて豪華!と思いつつ、ヒロくんのヒゲにいやな予感がしていたのですが、1話目はマルオの過剰な演技に心乱され、話に全然集中できませんでした。彼、どうして刑事になれたんだろう。もうちょっとお仕事する横顔も見せてくれないと、奏とのバランスが悪い気がします。そして勝地くんはどういう立ち位置なんでしょう。なんならトリオの方が落ち着きがいいような。吉高ちゃん、かわいいなあ。この4人がうまくバランスしていくと、面白くなっていくんでしょうね。関係ないけど、小栗くんのアゴのライン、きれいだなあ。


火22「リアル・クローズ」、香里奈ちゃんがもともと美人でスタイルもいいので、ダサイ設定になんだか冷めていました。目覚めてファッショナブルになっていく過程も、ちょっと無理やりな感じ。でも、私の見所はそこじゃないからいいか。田淵優作役の西島秀俊さん、今までの観た役と違って魅力的。クールで仕事ができる面と不器用な面と。そして、絹恵の彼氏達也役の高岡蒼甫さんも素敵。3話目で絹恵が、恋か仕事かと悩むところでは、いくら今が仕事のチャンスといっても、達也を振るのはいかにももったいない…と、テレビの前で見ている方も悩んでしまいました。人の良い達也の役は、高岡さんにぴったりだなあ。そういえば、黒木瞳さんは、やっぱり家庭の主婦なんかじゃなくて、ああいう光り輝いていてるプライドの高い役がよく似合いますね。


水22「ギネ」、紀香さんは女優としては苦手と思いつつ、産婦人科というのは、医療ドラマの多い中で珍しいと見ていましたが、出血のシーンが生々しくて、ちょっと辛い。そういえば、お産というのは出血との勝負なんですよね。医療事故が多くて産婦人科のなり手がいないことや、若い人の異常出産が増えてているという話を耳にすると、自分にも娘がいるし、人ごとではないと感じます。でもこの出血の海は、ちょっと見続けるのが辛いかも。


木22「不毛地帯」、これは壮大な話ですね。事実の重みに溜息をつきながら、主人公が歴史の流れに翻弄されていく様子を最後まで見届けたいと思わせるドラマです。ラストに流れる黒人霊歌は、そういう重い話の最後に、心に沁みる歌声ですね。否応ない運命を受け入れて行くときに漂う、悲哀と祈りが伝わってきます。これは2クール続くんですね。腰を据えて観ることになりそうです。


金21「アンタッチャブル」、やめちゃおうかなと思いつつ、続けて見ています。仲間さんのあのしゃべり方、「トリック」のときはよかったのにどうにも鼻についてしまうのは何故かしら。でも、取材で同行するカメラマン(佐藤智仁)とのコンビが、なかなかいい感じで、もうちょっと観てみたいです。巨大な闇の組織とか、大風呂敷を広げ過ぎて、最後にどうまとめるのかなという一抹の不安が。


土21「サムライハイスクール」、これは三浦春馬くんあってのドラマですね。かなりいろんなところに引き気味に見始めましたが、春馬くんが気弱な高校生からサムライになるところが、本当に別人のように見えてすごいなあと、毎回感心します。娘はサムライ言葉がわからなくて「しからばって何?」とか、よく聞かれるのですが、そういえば自分の小さい頃は時代劇がテレビで普通にやっていて、自然と覚えたんだなあと気づきました。


最後に、他のドラマサイトさんで話題になっていて見始めたのですが、三谷幸喜演出の「新三銃士」、NHKの人形劇なのですが、これがとっても面白くて、毎回楽しみにしています。最初の2週間が毎日放送で、今週からは毎週金曜18時放送という、変則的な形です。人形というのは不思議なもので、ただ見ていると無機質なものでしかないのですが、人形遣いがいったん動かし始め物語が進んでいくと、人形たちがひとりの登場人物として存在感を放ち始め、表情さえ変わるように感じるのが、不思議で魅力的なところです。原作のあるものですが、キャラクター設定や話の展開に、三谷氏らしさが散りばめられて、かなり見ごたえのあるものになっています。爆笑問題の田中さんのナレーションも味があり、楽しみな時間です。


そういえばNHKは、若い人向けのドラマをたくさん作っていますね。なかなかそちらの方までは手が回らないので観ていないのですが、ドラマ離れを食いとめ、若者にドラマを楽しんでほしいという作り手の思いを感じます。けれど、ドラマを観ているのは意外と年配の人が多い気がするのが残念なところです。視聴率関係なく、そういう試みができるのがNHKの強みなので、すぐ結果につながらなくても、種を撒くという気持ちでがんばってほしいなあと思っています。


民放も、視聴率関係なく、種の撒ける場所があったらいいのにと思ったりして。