一度は将太くんを引き取りたいと言って、一本木家をかき回しておきながら、婚約者に捨てられると、「やっぱり育てる自信がない」と、再び子どもを捨てようとする美紀恵さん。
なんて身勝手で子どもっぽい人だろうと思っていましたが、考えてみると、里親制度に関係する親は、何かしら自分や夫婦の関係にも問題を抱えている、不器用な人が多いのだということに、思いあたりました。
瞳との喫茶店での面会で、流れてくる「アンコ椿は恋の花」を懐かしそうに聴く美紀恵さん。古い曲だなあ。ふるさとを懐かしみながら聴く演歌は、いいものですね。美紀恵さんの故郷が伊豆大島で、長く会っていない父親が、そこで暮らしていると、瞳は知ります。
彼女自身も、自分が愛されているということに自信を持てないまま人の親になって、自分と子どもを持て余していたのかもしれません。
そんな彼女が、瞳に会って、将太くんが毛布の切れ端をお母さんと思って、ずっと大事にしていた事を聞き、少しずつ自信を取り戻していく様子を見て、うれしくなりました。自信がもてたから、逃げたり他の人に頼ったりせずに、自分と向き合う気持ちになれたんでしょう。
再開したお父さんもいい人のようで、よかったです。
里親制度の究極のゴールは、家族の再生なんですね。
ぐるっとまわって、それが一本木家の、勝太郎さんと瞳に返ってくるような気がします。勝太郎さんと百子さんの関係は、百子さんが東京に出てきてから、少しずつ回復している感じがします。
他人の事なら見えるのに、家族の事となると近すぎて目が曇るのはなぜなんでしょう。相手に求めるものが、多過ぎるのかもしれません。
朝ドラを観るときはいつも、家族ってなんだろうと言う事が、頭の隅にある気がします。作品は違えど、共通のテーマなんでしようね。