惣菜の仕事 | 甲羅に似せて

甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

大学にも慣れてきたお兄ちゃんは、昨日から新しいバイトへ。スーパーの惣菜部ですって。揚げ物なんかしたことないのに、大丈夫なんだろうか。


かくいう私も4~5年前までは、スーパーの惣菜部で働いていました。総勢8人くらいのパートさんと男性上司2人で、揚げ物やチャーハン、おかず類、お弁当なんかを作っていました。一番上は60代で、何故か歳が上に行くほどよく働くので、すごいなあと感心していました。働き者だから、長く勤めているんでしょうね。

あいまにちょこちょこ会話したり、新しい商品を試食したり、忙しいけどにぎやかで楽しかったです。


揚げ物担当だった時は、一番きつかったなあ。コロッケやとんかつ、アジフライなんかの店頭に並ぶ分をひたすら揚げたあとは、かき揚や天丼に入れる天ぷらを揚げたりするのですが、手作りなので、下ごしらえからするのが大変でした。その後、鳥のから揚げ、揚げ出し豆腐とやっていると、いつもあっという間に帰る時間になりました。ポチャンと入れると油が跳ね返るので、やけどは日常茶飯事でした。


お弁当の方に移ってからは、せわしないけど、楽しかったです。季節のお弁当をノートに図を書いて提案したり、東京ビッグサイトの展示会に行って、新作のお弁当を入れる容器を選んだときもありました。色とりどりのお弁当がひたすら並んでいる様子は圧巻でした。盛り付け方ひとつで、随分と豪華に見えるんだなあと思いました。

今でも、デパ地下に行くと、お弁当売り場をしげしげと見てしまいます。


独身のオカマっぽい上司に、ネチネチと苛められた事もありましたが、毎日、今日やめようか明日やめようかと思い悩んでいた時、1年先輩のパートさんが先に辞めてしまって、拍子抜けしてしまいました。反省したのか、その後上司のネチネチはなくなり、勤め続けることに。


今考えると、その人は朝から晩まで働いて疲れていたので、朝いつも機嫌が悪く、八つ当たりの対象になっていたように思います。


ひとり、ずば抜けて仕事ができるスーパーウーマンがいて、パートなのに社員のような働きぶりで、次々と新しいアイディアを出し、それを実現していく様子を、感心していつも見ていました。調理も盛り付けも手際よくきれいで、聞くとなんでも丁寧に教えてくれました。


思いがけない所に素敵な人がいるものです。人との出会いは、何物にも変えがたい財産ですね。「私もこんな人になりたい!」そう思うと気持ちに張りが出て、忙しくてもがんばれる気がしました。


その後、今の仕事を始めるのでそこを辞めたのですが、今はひとりでの仕事が大半なので、みんなでお互いに声をかけながら、にぎやかに働いていた頃がなつかしいです。


さて、お兄ちゃんはどんな様子で働いている事やら・・・。