ちりとてちん 3/3 | 甲羅に似せて

甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

 正平君は、やっと自分の本当の気持ちを正典さんに言う事ができました。例え無理でも本当のことを教えてほしかったという正典さんに、反抗的だった正平君は、「ごめんね。」と素直に謝ります。小梅さんにも言われていましたが、見かけだけ変えても中身は真面目なままですね。言ってもしょうがないあきらめの中で、あの服装はせいいっぱいの抵抗だったのでしょうか。


 留学は無理だとしても、勝山の恐竜博物館にでも勤めたらどうなんだろうと思ったり、正平君の身の丈にあった仕事が見つかるといいなと思いながら、今週のテーマは「身の丈」かなあなんて思います。


 無理して自分の能力以上のことをしたり、逆に自分のやりたいことを我慢したりせずに、周りと自分を見渡して、身の丈にあった生き方をするのは、難しいけれど、とても大切な事です。何が身の丈かを自分で考えるのが厄介ですけどね。

 自分や自分の家族は、身の丈に合った生き方をしているかなあと振り返って物思いに耽ってしまいました。


 寝床では、徒然亭の面々が集まっています。四草さんが喜代美ちゃんに「ウーロン茶。」と言うと、伝言ゲームのように、喜代美ちゃんが「木曽山くん、ウーロン茶。」と言います。それを聞きとがめた、かなり酔っている風の草原さんが、「木曽山は草々の弟子で、若狭は永遠の5番弟子なんだから、四草に頼まれたら若狭がやれ。」と、ややこしい事をのたまいます。四草さんはうんざりして「もう要らん。」と言いますが、全部耳に入っているお咲さんは、直接四草さんのところへウーロン茶を持ってきます。

 せまい店なんだから直接頼めばいいのにという感じですが、喜代美ちゃんの置かれている立場の複雑さを垣間見るエピソードでした。


 そこに、みんなを呼び出した磯七さんが入ってきて、散髪屋の寄り合いで落語会をするので、ぜひ徒然亭に、そして木曽山君のデビューの高座にしたらどうかという話をしてくれました。

 落語家ががんばって精進しても、披露する場所がないと意味がないということでは、こうして盛り立ててくれる周りの人たちあってこその徒然亭ですね。昨日の、塗り箸を作る職人だけではダメで、売る側の人間が必要という話とリンクしていて、面白いです。


 でも上沼恵美子さんの不吉なナレーションが聞こえてくると、背筋がゾクッとします。木曽山君は果たして何をやらかすのでしょうか。落語家とおかみさん業と主婦で忙しい喜代美ちゃんの、てんてこ舞いが目に浮かぶようです。


 そして、草々さんの代わりにトリで「はてなの茶碗」をかけると言って、周りをあわてさせる小草若さんですが、果たして、無事拍手を浴びる事ができるんでしょうか。菊江さんの表情が完全に見守るお母さんのものになっています。


 身の丈に合うとは、いったいなんなのか。・・・これからの展開が見ものですね。