小草若さんは、草々さんに弟子をとって、師匠の落語を受け継いで伝えていけといいます。自分は四草のところに世話になって、下の中国料理屋でバイトしながら落語を続けていくから、草々夫婦に母屋に住むようにと。
草々さんはそれを聞いて、「草寂の名前を受け継ぐのはお前だ、それまでここを預かって守っていく。」と言います。「家賃は払ってな。」と小草寂さん。
・・・これで話がつきましたね。小草若さんがちょっと可哀想な気もするけど、四草さんと一緒にいる方が、さびしくないかもしれませんね。
場面は変わって、病室のA子とお母さん。急に呼び寄せたことを何度も謝るお母さんに優しく接するA子は昔のままに見えます。友春さんが後を継がなかったことで、何かA子に負担がかかることにならないといいのですが。
夕飯時、2人で並んで座るのもヘンなので、師匠の席に座ったらと言われて、座ろうとしてどうしてもできない草々さん。「おれごときが。恐れ多い。」って大げさで笑ってしまいましたが、草々さんがこれから味わう思いを象徴するような場面だなあと思います。
師匠の代わりに徒然亭をしょって立つことと、亡くなった人の気配が段々消えていくことを同時に、これから何回も実感しながら、受け入れていくのでしょう。
その時また、弟子入り志願者からの電話があります。喜代美ちゃんは、師匠の落語を受け継いでくれる人かもしれないから、一度会ってみたらどうかと勧めます。
徒然亭で「算段の平兵衛」の稽古をする四草さん。そこに草原さんも入ってきます。弟子入り志願者に会うために、みんな集まってきたようです。
「悔しいですか、先越されて。」と言う四草さんに、「華ないさかいな。」と切り返す草原さん。師匠亡き後、いくら草原さんがしっかりしているとはいえ、こんな風に冷静にことの成り行きを判断できる四草さんの存在は思ったより大きいように感じます。こんな風に口に出してもらった方が、草原さんも気が楽なんじゃないでしょうか。
5人バラバラの個性と師匠は言っていましたが、そのことが逆に、お互いに足りないものを補い合える関係になりつつあるような気がします。1人では力が足りないけれど、お互いの欠点は知り尽くしているので力を貸せる。そう考えると、草々さんに弟子入りの話があったのは、大丈夫かなとみんなが心配して、力をあわせるいいいい機会になるのかもしれません。
いきなり、どこに座るかでもめている草々さんと小草寂さん。「上座に座らんかい。」「何であるじに命令口調やねん。」とまるで落語のようなやりとりがおかしいです。
弟子入り志願者が訪ねてきても、私が出るんですかと喜代美ちゃんがバタバタ、「弟子なんかとれんのかいな。」と草原さんに言われる草々さんは、向かい合っても言葉が出てこず、「歳でも聞いたら。」と四草が助け舟を出します。
新弟子志願の木曽山勇助くん(当て字です)は、大学を卒業したばかりの22歳。草原さん、小草若さん、四草さん、喜代美ちゃんと、その特徴を捉えて順繰りにベタぼめした時の、それぞれの得意げな顔がかわいい~。
「何様や。素人のくせに批評すな。」とは、落語のことには厳しい草々さん、そう言われてみればそうですね。舌が滑らか過ぎてちょっと胡散臭い気もします。
大学の落研にいて、最初、四天王の落語から入り、草若師匠ファンで高座を観に来るうちに草々さんのファンになったのだとか。自分も趣味でやるのでなく、プロになりたい、落語の長く大きな流れの中に入りたいと思ったという勇助くんの熱弁に、兄弟子達は心をわしづかみにされます。
ナレーションが不吉な未来を暗示していて、怖いですね~。新弟子くんは頭の回転が速くてそつがなく、ちょっと四草さんタイプに見えますが、どんな性格なんでしょうか。
この人、どこかで観た事あると思ったら、「金八先生」に出ていた子ですよね。赤いビニールのバッグをけさがけにして、ヘッドホンでいつも音楽を聴いていた・・・。
草原さんと四草さんが話していましたが、草若師匠は、弟子ひとりひとりのことをよくみてくれた師匠だった、師匠になるということ、師匠であるということはえらいことだということが、いなくなって初めて身に沁みて感じられます。そういうことをみんなで考えながら、新しい徒然亭を作って行く時期なんですね。
観ている方もハラハラしますが、新しいページが開かれた感じがして、わくわくしている自分もいます。
さて、新弟子くんはどんな風を巻き起こして、みんなをびっくりさせてくれるんでしょうか。