ちりとてちん 1/23 | 甲羅に似せて

甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

  ひろしに「お名前は?」と聞かれて、「もうすぐ青木喜代美です。」って・・・そういえば婚姻届まだなんですね。今度こそ早く出しに行けばいいのに。


 夕食を囲む和田家の食卓には、やっとカレーと焼鯖以外のものが並んでいるようです。五木ひろしが一曲歌ってくれるという話題に、「お金が取れる」とすぐに金儲けに頭が働く小次郎さん。歌に負けないように落語をがんばろうという草々さんと草原さん。にぎやかに会話していると、それぞれのリアクションとともに人間関係も見えてきます。四草さんと正平君の小次郎さんに対する厳しい態度。でも奈津子さんが高校時代の話をするのを聴いている小次郎さんの表情優しいなあ。


 喜代美ちゃんと正平君は、夫婦落語会のことをお母ちゃんに知らせるために魚屋食堂へ。最初に喜代美ちゃんがひろしが来ることを話してもまるで信じないお母ちゃんが、正平君が話した途端あっさり信じるなんて、どんなに信用されてないんでしょうか。これまで小浜で喜代美ちゃんがしてきたあれこれが思い出されます。

 喜代美ちゃんが先に帰った後に、正平君は、「留学はあきらめた。身の丈にあった選択をしただけ。」とお母さんに告げます。最後は自分で決断したんですね。「あきらめた。」と言った時の正平君の声がさびしそうでした。親を困らせたことのない息子のそんな姿に、お母ちゃんはせつなそうです。


 一方、いつも算段ばかりしている四草さんは、小草若さんと2人で話していて珍しく小草若さんにダメだししています。四草さん、三番目の弟子なのにいつも不思議と偉そうですね。今回はどういう算段なのかと考えても、真面目な話のような気がして、四草さんの性格がもうひとつ掴みきれません。草々さんと喜代美ちゃんががんばっているのを見て、自分もがんばらなくちゃと思ったんでしょうか。

 何気に畳でひっくり返る小草若さんの足が柔らかくて、びっくりしました。あぐらのまま横になってそのまま体ねじってましたよね。顔の向こうにありえない場所から赤い靴下が見えてあわあわしてしまいました。 


 物思いにふける小草若さんの足は、喜代美父の仕事場へ。「そこぬけに~」と入ろうとすると、「普通に入ったらええのに。」と真顔で言うお父ちゃん。きつ~。

 今日は「たちぎれ線香」の若旦那役から始まって、松重さん出番多いですね。亡き父への想いを語るお父ちゃんの表情はなんとも言えず優しくて、ここはきょうの、私の好きなシーンNO.1です。


 男性にとって、父親というのは自分が大人になるために越えなければならない目標だと思うのですが、偉大なお父さんを持った喜代美父の苦労と、先代に対する愛情がじんわり伝わって来るようでした。父を想い仕事について考え、いろんなことを心に秘めながら黙々と箸を作ってきた仕事場は、かつて先代も同じように箸を作ってきた、そういう想いを共有できる特別な場所なのかもと思います。

 親の仕事を理解し同じ仕事を受け継ぐということは、今の時代なかなかできないことなので、そういう意味ではおとうちゃんは幸せ者ですね。これで、生活できるくらい収入があると言うことないんですが。


 お父ちゃんの言葉は、小草若さんの心にどんな風に響いたんでしょうか。たやすく越えられない父という共通点はありますね。先代の塗り箸を見せてもらう時、何気なく指輪をはずしてたのに好感を持ちましたが、男の人であんなに指輪している人って珍しい気がします。おしゃれなんですね。


 いよいよ夫婦落語会の当日です。なんだかまた事件の予感が・・・。