草々さんと喜代美ちゃんのすれ違い生活は、見ていて心が痛みます。どっちが悪いとも言えないし、喜代美ちゃんは結婚して仕事も一生懸命で、草々さんを見下すわけでもなく、がんばっていると思います。その状況を辛く感じるのは草々さんの中にある妻とはこうあるべきという考え方に問題があるともいえます。
でも、この間まで罰金の百円でさえ惜しいと思っていた喜代美ちゃんが、タクシーに乗っておいしいお店に食べに行こうと何の迷いもなく言う所に、夫婦の金銭感覚のずれが出ていますね。
小次郎おじさん、商魂たくましい。握手とサインでお金をとろうなんて、天狗芸能から文句が出そうですが、奈津子さんと小次郎さんはいいコンビで、「われなべにとじぶた」という言葉が思い出されます。仕事に生きる奈津子さんには、小次郎さんのように既成概念にとらわれない人の方がのびのびと一緒にやって行ける気がします。
喜代美ちゃんが「落語家なのにこんなことをしてていいんだろうか。」という相談をしたのは、草々さんでなく小草若さんでした。そのときの小草若さんの実体験の重みが感じられる言葉が印象的でした。
「出番が少なくなって余計感じることは、高座に上がっている落語家だけが落語家じゃないということ。テレビなど人の目に触れる所で徒然亭を名乗り、落語の存在をみんなに知らせて忘れられないようにするという意味で、喜代美ちゃんのやっていることは立派な仕事なんだよ。」
草々さんとは違った所で、小草若さんはそんなことを考えながらタレント活動をしていたんですね。
徒然亭の誰かに一席落語を頼みたいと、徒然亭のマネージャーさんが言った時の喜代美ちゃんの表情に、あれっと思いました。兄弟子達がたくさんいるのに、自分が出たそうなそぶりだったからです。やっぱり喜代美ちゃんは落語をやりたいんだなあと思い、草々さんがその仕事の依頼を受けているのを複雑な表情で見る彼女に、2人はライバルでもあるんだなあ、夫婦がライバルってきつい関係だなあと思いました。
そんな中、草々さんの落語の後のトークショーで、司会の文鎮さんと草々さんが話していると、袖で観ていた喜代美ちゃんに、マネージャーさんが夫婦で一緒に出なさいと強引にセッティングしてしまいます。
まずいと思いながら出て行く喜代美ちゃん。複雑な表情で黙り込む草々さん。
こわいよ~。
一方、小浜では、このままでは立ち行かないと思った喜代美母が、思い切って喜代美父に、秀臣さんの会社と合併することを提案します。怒るお父さん。びっくりして駆けつける正平君。
あっちもこっちも金銭がらみなのに、心が痛みます。「技術では先代に及ばない。」ってそれは一番言ってはいけない言葉では・・・。
理想に燃える男子があちこちで心折れているのを見るのは、心が痛みます。
そんな彼らに未来はあるのか・・・?また明日に望みをつなぎます。