2007年に観た映画 | 甲羅に似せて

甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

 他の人の記事を読んでいたら、急に書きたくなりました。去年は後半バタバタしていたので、5月までしか観に行けなかったのですが、記録のために書いておこうと思います。


 1月は、娘が観たいというので一緒に、『鉄コン筋クリート』というアニメを観に行きました。アニメなので子ども向けかと思って行ったのですが、観てみたら高校生以上くらいが対象という印象でした。今まで観た事がないタイプの作品で、とっても新鮮で面白かったです。蒼井優さんや嵐の二宮君が声優をしていて、どうかなと観る前に思ったのですがよかったです。原作のマンガを読んでみようと思いつつ、まだ読めていません。


 2月は、『日常』。恋の声封切り前ということで、1年前に上映されたもののアンコールを観に行きました。仮面ドライバー役の井上さんの若いこと!!面倒くさがりの私が、珍しく行かなくてはという気持ちに駆られ、レイトショーへ。特にストーリィーがあるわけではなく、大阪の街の日常を、いろんなお笑い芸人さんたちが、いかにも街中にいそうないろんな人になって演じているやり取りをつないでいった、淡々としたものでしたが、とてもそれが印象的で、帰り道、雑踏にまぎれながら、映画の続きを観ているような夢心地で帰途につきました。夜遅くて、外出しにくかったのですが、観たのが夜で、余韻にひたるのに却ってよかった気がしました。花京院さんの不器用でピュアな感じが、井上さんのキャラと重なって、素敵でした。


 多分2月頃観たと思うのですが、『フライトプラン』は、ジョディ・フォスターの存在感が圧倒的で、娘がいなくなった後のドキドキする展開もよかったです。最後はなんてことのない結末でしたけど。


 3月は、『日常恋の声』。待ち焦がれた上映は朝10時。井上さんのナレーションの声が映画館いっぱいに響き渡り、再び『日常』の世界に浸りました。忙しかったためか、井上さんの出番はかなり少なくてちょっと落胆しましたが、ナレーションの声が作品全体を包み込んでいるイメージだったので、そういう意味ではよかったです。優しくてちょっと孤独な、少年のような井上さんの声は、何か足りないようなせつないような気分で生きている私の心の中に、ゆっくりと沁み込むように入ってきて、心が癒されるような気がしました。パンフレットの中にある、井上さんへのインタビュー記事も、井上さんをよく知る人が丁寧に聴いた物をまとめた感じがして、興味深かったです。


 4月は、『ドリームガールズ』。ミュージカルで、主人公はもちろん、出演者の歌のうまさに聞きほれました。音楽って、普段閉じている心の中に、すごく真直ぐ入ってきて、疲れやストレスや、いろんなものをすごく癒してくれる心の薬だなあと、年を取るごとに強く感じます。音楽の世界の、黒人への人種差別や、売れるためには、個性よりも演出や見た目を重視されて、勝ち上がっていく人と消えていく人の人間模様とか、ストーリィーも面白いけれど、やっぱり一番堪能したのは全編に流れる音楽でした。最後のクレジットが流れるのが終わるまで、誰も席を立つ人がいなかったです。


 5月は、『バベル』。久しぶりにお金を返して欲しいと思った映画です。聖書の中のテーマを扱っているのはわかりますが、3つの国を銃のエピソードだけでつなげるのに説得力が欠けていたし、その中のひとつがなぜ日本なのかもよくわかりませんでした。これを作った人の、日本という国や日本人に対する理解が中途半端なのも気になって、そういう中途半端な部分を演じた女優さんが、話題を集めたことも、映画を観た後では苦々しい思いだけが残りました。なぜこんなに嫌な後味がのこったんだろうと考えると、観たくない物ばかり観させられた不快さ、それをお金を払った人に見せるという神経が許せない気がしたからだと思います。ちまたでも評価が2分したようですね。ただ、メキシコ人のベビーシッター役の中年女性の演技はすばらしかったです。


 『東京タワー』はオダギリジョーは素敵でしたが、やっぱり私はテレビドラマの方が好きでした。お母さんと主人公の関係性が、ドラマの方が時間をかけてゆっくり描けている分、印象的なのに比べて、映画はお母さんの若い頃と年取ってからが二役だったことで、お母さん役の方に感情移入しにくかったように思いました。


 自分で選ぶと邦画ばかりになってしまうのですが、洋画好きの友達に誘われて、意外と洋画も観に行きました。わざわざ観に行ってつまらないと、次に行く気力を失うことが多いのですが、結構この年は楽しめた気がします。『バベル』だけは、私が相当憤慨していたので、一緒に行った友達がなだめてくれたんですが。


 DVDでは、レンタルした『博士の愛した数式』と『ALWAYS三丁目の夕日』がよかったです。スパナチュはまだはまるのが怖くてセカンドシーズンには手をつけてないんですが、みんなが忘れた頃に、きっと見始めると思います。物語世界にはまるのは、楽しいけどちょっと怖い気がする部分もあって、時間と体力が十分なときにとっておきます。