「見たくないからや!お前が出てってまうのに、お前の縫った座布団なんか見て暮らしたないからや!」
たまりにたまった自分の感情を爆発させ、目を大きく見開いて怒鳴る草々さん。うわーっ、なにこれ。今度は草々さんの愛の告白だ~。そうとしか聞こえないです。聞いているこちらの方がドキドキしてしまいました。
思い入れのある座布団を捨てるほどの想いなのか・・・と、じーんときて、その言葉をかみしめました。
大晦日、ゴミ捨て場に捨ててあった、かつて彼女が繕ってあげた座布団を見つけてショックを受けた喜代美ちゃんは、その夜、、寝床でみんなが年季明けを祝ってくれてるのに、草々さんに食って掛かり、なんで座布団捨てたのかと詰め寄ります。そのときの草々さんの答えが冒頭のセリフでなんです。
草々さんと喜代美ちゃんの言い争いが、もうちょっとで告白タイムになりそうな頃合に、しゃべろうとすると除夜の鐘がゴーン、言い返そうとするとまたゴーン・・・。周りのみんなは急にそそくさと帰り支度をして次々帰っていきます。
師匠が、「わかってると思うけど内弟子修行中は恋愛禁止だからね。」と帰り際に言ったときの、人を食ったような表情は、2人をからかって楽しんでいる風でもありました。
なんだか、ここのシーンは現代版の落語を観ているようで、とっても洒落が効いていてよかったです。2人の掛け合いとか効果音とか、言葉じゃない部分の表現とか。
帰り道、四草さんが小草若さんに、「僕の勝ちでしたね。」。・・・また賭けてるんですか!?なんだか今回の、喜代美ちゃんへの誘い方が巧すぎると思ったら、ひょっとして四草さんの入れ知恵だったんでしょうか。
「ぼくがおごります。」と、四草さんは物事を冷ややかに見ているようでいて、こういうとき優しいんですね。人の気持ちに公平なのかな。
喜代美ちゃんの気持ちがわかっていて、成り行きをみているしかなかった小草若さんの大晦日はせつな過ぎて、それくらいしてもらう権利ありますもの。
アパートのそれぞれの部屋に戻り、除夜の鐘を聴きながら沈黙する2人。
鐘の音が終わってため息をつく喜代美ちゃん。すると、次の瞬間、大音響とともに壁を破壊し、草々さん登場。「これからはお前がおれのふるさとや。」・・・抱擁・・・。(すごい身長差)
予告編で見たのはこれか~、と思い、「あっアスベストが」とか「アパートの屋根が落ちる」とか思ってしまいました。師匠も大音響に驚いたことでしょう。すぐ成り行きを察した気はしますが。
2人の前に立ちはだかる壁は、実際の壁というより、気持ちの壁を壊せずに苦しんでいたのが、壁そのものにむかったんですね。かっこいいけど後どうするのよ~と思う私は、そうです。一途な恋が出来ない性格。
どんな夫婦になるんでしょうか。喜代美ちゃんの実家では、喜代美父と母が2人ぽっちで新年を迎えています。みんな巣立って落ち着くかと思いきや、結婚をめぐって、まだまだ波乱が続くようです。和久井さん、きれいな歌声でしたね。声高いなあ。
上沼恵美子さん、紅白の司会で登場。あ、ほんとにやってもらいたいかも。M-1の時の化粧にはビビリましたが、これを見て、そうそうこんなお顔だったと納得しました。
視聴率がふるわないそうなんですが、本当に、そういう物差しだけで番組を計るのはやめてほしいと、心から思います。このドラマはとてもよくできてると思うし、ストーリーも登場人物も魅力的で、そういうことの価値を認めてくれる人がいないと、いいものを作る人が育たないと思うんです。
と、私ごときがこんな場でいきまいても何ほどのことではないとは思いますが、ひとりずつでも良さを伝えていってそれが大きな力になればいいなと思い、来年も引き続き、この「ちりとてちん」という、素敵なドラマを応援していきたいと思います。