ちりとてちん 12/4,5 | 甲羅に似せて

甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

 嫌な予感どおり、初高座の大事な所で先にオチを言ってしまい、逃げるようにその場を去る喜代美ちゃん。追いかけてきたお母ちゃんに、「お母ちゃんが見に来たからや~!」とやつあたりするも、「失敗したら何度でもやったらいいやん。」となぐさめられ、抱き合って泣く喜代美ちゃんを見て、様子を見に帰ってきた師匠は声をかけず、複雑な表情でその場を去ります。

 よかったというより、眉を寄せて考え込む風なのが気になって、今日の回を見たら、「修行中の身で親に甘えるとは何事だ。」と怒っていたので、うわ、厳しいな、こういうことだったのかと納得。師匠の表情はこの所キーポイントになってるなぁ。


 ガチガチに緊張して頭が真っ白になったり、もう二度と取り返せないんじゃないかという失敗をしてすごく落ち込んだことって、今でも、思い出したくないけどすごく鮮明にそのときの気持ちを思い出すことが出来ます。

 普段、子どもたちに口うるさくしてしまって、うるさがられて、後で自分でも反省するのですが、考えてみると、自分の過去の失敗を子どもにさせたくない気持ちが無意識に働いて、つい先回りしていろいろ言ってしまうのかなと思います。

 でも、まず、思い出したくないような頭を抱える失敗をして、もう二度とあんなことを繰り返さないためにどうしたらいいか真剣に考えることが、人間的成長の始まりなのかもしれません。自分が一生懸命この歳までしてきたことは、同じ失敗を繰り返さないために、なんとか物事の本質を理解しようということだったように思います。


 喜代美の死んだおじいちゃんが、箸作りになぞらえて、「がらくたのようなものでも、いろいろ重ねて上から磨きをかけるときれいな模様になって浮き上がるけど、重ねたものしか出てこないんだよ。」と言っていた言葉が、改めて心に沁みます。


 兄弟子たちが喜代美ちゃんの気持ちを立ち直らせようとあれこれ手をつくし、草々さんと喜代美ちゃんが楽しそうに料理を作るのを見て、師匠が「女は厄介や。」とつぶやくのにも、いろんな意味がこめられていそうで、また明日が楽しみです。