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さてさて…やっとこさ20回目の大台を迎えたと思いきや、すっかりゴブサタになってしまいました『キャッチフレーズ辞典』。更新がノロくて誠に申し訳ゴザイマセぬ。

それはそうと、本書庫におきまして以前に取り上げました高橋美枝嬢の記事内容は憶えてらっしゃいますでしょうか?ってか「そんなもんイチイチ憶えてられっか」くらいの怒号が飛んできそうな気配もチラホラか、ナゾ。しかし、出鼻くじかれたくらいで引き下がるワケにもいかんもので、このまま続行とさせていただくことにいたしまする。(笑)

ところで高橋美枝嬢と言えば、そのデビューに際しての豪華なお膳立てが語り草でゴザイマスよね。しかし、「にもかかわらず...」ってのが付随してしまうのが玉にキズ?それこそ美枝ファンの大代表を名乗るワタクシメといたしましては、「かかわらず?で、なにか?」とカミつきたくなるというものヨ。(苦笑)

でもって今回ご紹介するこのアイドルさん...実はこの方も高橋美枝嬢と同じ○の、、、コラっ...失礼ですがな、そんな言い方。まぁ、とにかく進めていくことにいたしまショ。

そのお方とは...

山口かおりさん

なのでありまする、ジャジャーン!

はて?山口と言えばあの方?まぁ、たしかにおっしゃるとおりでゴザイマスし、山口香と言われたら「あの柔道の?」というのも定番アンサーか。いや、違うデショ...アイドル歌手のコでサ~いたじゃない!と言えば、今度は?(ハテナマーク)が飛び出しちゃう恐れアリだから「困るのことヨ」か。

でもネ、山口かおり嬢はアイポファンの間じゃその評価もお高く...しかし、その割りにお名前の浸透度はイマイチ?そうネ、ただただ運がおワルかっただけなのカモ…そそっ、ただそれだけのことなのヨという感じ。ではそこら辺のトコロも絡めての解説と参りましょう。

山口かおり嬢は原宿でビーイング系列(注:あくまでも系列)の関係者にスカウトを受ける。その後1年ほどレッスンに時間を費やしたものの、なかなかデビューの機会は訪れずじまい。そしてなにやらおよろしくないトコロからのスカウトを受けてしまったことに気づかれたらしく、どうにかこうにか人づてにより他事務所(原プランニング)へ移籍。ココは武田“貝殻”久美子嬢、おニャン子入りを目前で逃した小原靖子嬢(後の相原勇)、映画「パンツの穴」主演で名を馳せた山本陽一クンなどが在籍したプロダクション。ってなワケでようやくマトモなマネージメントにありつき、雑誌「上級生」のイメージーガールに。その後はトントン拍子でアイドル歌手デビューを果たされたのでありまする。この時、かおり嬢は17歳...お誕生日が1月だったため、デビュー(1985年11月)してすぐ18歳に。

デビュー曲のタイトルは「フィフティーン・ラブ~口唇の秘密」。

山あり谷ありを乗り越えながら、ようやくアイドル歌手としてデビューするに到ったかおり嬢。そんな彼女におけるデビュー時のキャッチフレーズが

か・お・り・が・素・敵...

コレだったのでありまする。

えっ?あまりにフツーでヒネリなし?などと思ってしまいがちか。しかし、お名前の「かおり」と芳香を意味する「かおり」をカケてるのではないか?とスイソクしてみれば、なかなか素・敵...に思えてくるもの。また、一文字ごとに「・」が挿入されている点も、80年代のか・ほ・りが香ばしいことこの上ナシ!といったトコロでありまして、これまた素・敵...でゴザイマスよね。 

デビュー告知用のチラシ内容を観察してみると、ソコには抜かりのない可愛らしさをお披露目するかおり嬢が。

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デビュー告知用のチラシ。ブロウの効いたおグシに、先人が敷いた憂い顔でキュートに写るかおり嬢。

彼女がデビューした1985年の末頃と言えば、すでにこのテのおグシ(いわゆる初期の聖子カット)は廃れはじめていたとキオクするのだが、そんなことはどこ吹く風?先人が敷いてくれた道をつらぬかれていたご様子。それこそ「IDOL細胞はありま~す!」とノタまわんばかり...高純度のアイドル性を誇示したのである。要はこのキャッチフレーズ…そのご風貌や声色など、かおり嬢が放つそれらすべての「か・お・り」(芳香)が素敵...という意味合いを含んでいたのではないかとスイソクしてみるのである。

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白と黒の調和が素・敵...正統派アイドル候補No.1聖子カットもキメまくったワ!

それはそうと、ココまで読んだトコロで高橋美枝嬢との関連性とやらは?という疑問がアタマをもたげてくる頃合いか。

それではジレジレとジラすのはやめにして、ここら辺りで「まとめ」へ。

●正統派アイドル候補生として周囲の期待を背負う
●デビュー曲は三浦徳子&財津和夫コンビ←太陽の女王様を意識か?
●グリコ新製品とタイアップ!デビュー曲が商品名に。
●CMには本人出演+デビュー曲もコマソンとして採用
●これから冬になろうかという、おジミ時期(11月)のデビュー
●ご実家が美容院経営
●所属事務所にヒトの苗字が使われている(「原」と「尾木」)

ホラホラ!こんなにたくさんの共通項が揃いぶみナノ!かといって上から7番目のはいくらなんでもコジつけが過ぎやしませんこと?(笑)

グリコのコマーシャルに関しては、かおり嬢のデビュー曲(「フィフティーン・ラブ」)の題名がそのまま商品名に(注:実際の商品名は「15-0」(フィフティーンラブ)で「・」なし)、そしてコマソンとしても採用されてご本人も出演という、まさに彼女のために作られたような商品と言える。コレに加えて彼女はTVドラマ(「夏・体験物語2」)にもご出演…しかもかなり良い役ドコロで。ということは、その豪華さにおきましては、ある意味、高橋美枝嬢の上をイったのカモ...と。

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デビュー早々CMギャルに!テニス点数方式とカケてるのがニクイ!

これだけ贅沢なお膳立てが施され、順風満帆な船出だったのだもの...デビューの時点で「1986年の新人賞に一番のり!」なんて呼び声が高くなるのも頷けるというものヨ。それこそデビュー早々にかおり嬢のファンになられた方々にとりましては

♪わたしの中のあなた~大きくなっていたのですね~

「か・お・り・が・素・敵...」なワクワクが止まらなかったことでしょうよ、おそらくは。

が、しかし...

↑のお菓子が販売ナシよ~でCMは打ち切りに!あらら…こんなトコまで高橋美枝嬢に追従しなくても...滝汗。当時の雑誌記事には「近畿・中部地方でCMオンエア開始」「関東では1月8日からオンエア予定」という記載は見られるものの、関東ではお見かけしたキオクとやらはナシに等しい。そしてさほど話題にのぼることなく、当該のお菓子自体もオサラバになってしまった模様...泣っ。

そしてコレを皮切りにしたドドドのドミノ倒しが…!

なっ、なんと...所属していた事務所(原プランニング)が倒産!ガチョーン!!

かおり嬢のシングル第2弾は「め・ま・い3秒」でゴザイマシタが、まさかこんなコトでめ・ま・いが~3週間?3ヶ月?3年?この辺りに関しては差し障りなければ(←あるわナ、ゴメン)、ご本人さまに当時のおキモチ詳細キボンヌだったりで。とにもかくにも、3秒どこの騒ぎじゃないソレだったに違いないかと思われ。コレに関しては高橋美枝嬢とのカブリは一切なく...更にヒドイ幕切れと言えるか。

♪恋というには~あまりに~も (ウウン)好き

いいえ...悲劇というにはあまりにも~(ウウン)といった様相で、キライっ!

それこそ「フィフティーン・ラブ」(15-0)どころか、「フォーティー・ラブ」(40-0)の連続で、コテンパにやられまくった挙句のストレート負け~コートでは大の字ヨン!そんな苦杯をなめさせられた後みたくメゲメゲか。

この後のかおり嬢はと言えば...またまた別事務所へ鞍替え。そして、その期間にはイメージビデオのお仕事なぞもこなし…。しかし、それからしばらくした後に人知れず引退してしまった模様。いわゆる「逸材」でゴザイマシタから、もったいのうゴザイマシタよね。

♪あれから季節が~過ぎ~

この悲劇から四半世紀以上が経過した「エメラルドの季節」な今...かおり嬢はどこでどうしてらしゃるのか。お元気ですか?そして今でも幸せですと言って下さいますか...どうかシアワセでいてほしい!若くしてこんなホロ苦な体験をされたのだもの。うんうん、きっと今でも

か・お・り・が・素・敵...

そのものでありましょうぞ。さまざまな試練を乗り越えた、ジュク熟期の素敵な女性として…ネっ。

ってなワケで今回の『キャッチフレーズ辞典』は…こんな思いを馳せながら、ここらあたりでお開きにしたいと思うのでありまする。この度も駄文にお付き合いくださいまして、ありがとうございましたン。