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さてさて、今回の「80年代アイドルレビュー」…おそらくは春爛漫な気候になってきたであろうニッポンに合わせまくり、ぜひとも春らしいハルウタど真ん中ってのをレビューしたいなと思った次第でありまして。こちらメルボルンの季節は確実に秋へと…その歩を進ませているのだが、そんなことはおかないなしにハルウタで攻めてみたいと思うのでゴザイマス。でそのお題目とは…

うふふ

このお方でゴザイマス。レビュー冒頭からなにやら「え~っ?」と共鳴するお声が聞こえてきそうな悪寒がしこたま。だってアーチストでしょ…ってソレは確かにごもっともなのでありまする。しかし…この方が歌手としてデビューされたのは1980年3月21日という新人としてはイチオシの時期デビュー!若干20歳の頃であり、デビュー当初は聖子さん、奈保子さん、よしえさん等の同期新人歌手とともにアイドル雑誌のグラビアなどを飾っていた方なのでゴザイマス。しかも当時のハイティーンの男の子達がお世話?になっていたという人気誌「GORO」では、なんと‘水着のグラビア’までもご披露された経験があるという…これはどう見ても「80年代アイドルレビュー」にてレビュる価値がありあり!とにらんだワタクシメ。ってなワケで今回は強引にもあの方が放ったこのハルウタをレビュってみたいと思うのでありまする。シュガーもプリプリも出したからOKかしらん。(笑)

表題の「う、ふ、ふ、ふ、」は、EPOさんのシングル第5弾として1983年2月5日に発売された楽曲。

EPOさんと言えば、そのユニークなネーミングがいつも話題の的になっていたものだが、その由来はコドモ時代のお友だちからそのように呼ばれていた…ということから派生していたと記憶する。当時はそれこそ雑誌やらラジオやらにお出ましになるたんびに、ソレに関しての質問攻めにあっていたような…そんな記憶のかけらが残っていたりもするのでありまする。

そんなEPOさんはアイドル歌手としての接点もかなり多く…

「春色のエアメール」 松本典子
「内気なキューピット 島田奈美
「くちびるヌード」 高見知佳
「ニュアンスしましょ」 香坂みゆき

などなど…いずれも実に春らしい雰囲気をしこたまに湛えた楽曲を、当時のアイドル達にご提供されていたもの。このブログのご訪問者様の多くもこうした楽曲がお好きであるというご意見が圧倒的に高かったりもする。おそらくその魅力とやらはEPOさんにしか書けないであろう、その独特のメロディーラインにあったりもするのか。なぜなら上に挙げたどの楽曲も、他歌手が歌唱しているにもかかわらず、その独特メロのせいで聴き手の頭上右上あたりに…

エポさんのお顔とお声がポエ

っと浮かんでくるのである。松本典子さんが唄った「春色のエアメール」に関してはソレが非常に顕著であり、あたかも典子さんにマンツーマンでの歌唱指導を買って出たとおぼしき…実にEPOちっくなお色で満開になった1曲となっているのである。

さて、そんなEPOさんが作詞・作曲の両方を手がけた表題曲。この曲は資生堂における83年春のキャンペーンソングとして使用されたもので、EPOさんにとっても♪チャンスチャンス~今がチャンス~歌手としては‘大波どんぶりこ’といった状況下のチューンだったのである。このCMで売り出されていた化粧品ブランド名は「フェアネス」というソレで、その際のキャッチコピーが…

くちびるには春の光を、目元には春の輝きを

であり、その商品コンセプトとやらが…

アクティブな色 コンサイスな形

である。アクティブ=活動的、コンサイス=簡潔な、簡明な…という意味になるので、要はよりアクティブになった当時の女性達に向け、より簡潔にそして美しく仕上がるコスメよん!ってのがウリだったのかと思われ。まぁ、こうしたコンセプトは当時の春キャンコマーシャルにも色濃く出されていたようで。お隣で新聞を読んでるのは大会社の社長さん?で、モデルさんが秘書ってな設定なんだろうか。それにしてもなんと不釣合いなコンビ(←社長役の方、ゴメンなさい)。それこそこんな美しい秘書が隣に座ってたら、社長さんも気が散って新聞読むどころの騒ぎじゃないだろう。(笑)

♪うららかすぎる 日ざしのまやかしで
 街中 何だか いきづいている

だからなのかなんなのか…社長さんだってそのまやかしにあったのよ。でもって忘れかけていたオトコの本能が再び息づいてきちゃったのね。いえいえ…この社長さんは秘書がちゃんと仕事してるかどうか、確認してるだけなのよ、うふふふ。まぁ、要はその真隣りにいる社長さんすらも気がつかないほどに‘簡潔に’お化粧直しができるコスメキットなのよん!ってな宣伝もシカリと出来ているようでゴザイマス。

♪まばゆい春の 南風はいたづらに
 ブラウスのそでに 軽くそよいで

それにしてもこの曲における特筆はこの美しく流れるようなメロラインだろうか。当時のレベルだと歌謡曲作家にはこのような懲りまくったコード進行を駆使して曲を作れるってな方はさほど多くなかったと記憶する。この曲はソレがまさに単なる歌謡曲とは異なる部分でもあり、EPOさん的にも洗練加減を見せびらかす絶交のチャンスだったのと思われ。それにしても実に斬新で、かつ…

うららかすぎる

こんなお言葉がピッタリコンコンの、スムースに流れる実に春らしいメロラインに脱帽である!

♪うふふふ ちやほやされて うふふふ
 きれいになると うふふふ
 うふふふ 悪魔したくなる

当時のEPOさんはこの曲を引っ提げ、その才能をちやほやされたに違いないだろう、おそらくは。それにしても美しくなるとちょっとばかり小悪魔になってみたくなる…ソレは一理あるか。だって信じられないくらい簡単に‘獲物’がひっかかってくるのだものねぇ。それこそ‘エビでタイを釣る’ことだってなんらムズカシイことではないのでゴザイマス。やっぱり外面がキレイってのは‘つかみはOK’ってな風向きに持ってくためにはかなり優勢のようで。こちらオースにもブロンド&青い瞳の美少女はそれこそたくさんいるなれど…どうにも我の強い○ッチの多いこと!やっぱり人間としてイチバン大切なのは‘中身’であると断言したい筆者なのでありまする。(笑)

♪うふふふ 毎日誰か うふふふ
 見られることが うふふふ
 うふふふ ビタミンになる

コレはまさしくホントのことかと思われ。ウソでしょ…って思う方は80年代アイドルのシングル盤をデビュー曲から順番に並べ、そのお顔立ちをじっくりと拝見して下さいませ。もしかしたら中にはお○○しをカマした成果がドップリと出たわん…なんてアイドルの方もいたのかもしれないけれど…。(笑)それにしても皆さん、盤を追うごとにどんどん磨かれていったもの。特に石川秀美ちゃんや柏原‘うふふ’芳恵さんあたりはソレがもっとも顕著に現れたアイドルだったのではないだろうか。これらの方々はビタミン吸収率とやらがバツグンによかったのね、おそらくは。

♪たまに見せる涙を 優しい武器にかえて

サビとサビのつなぎ目で使われているこの歌詞…ここら辺りにも80年代の、レディ80(←ライバル会社のブランド名だったか^^;)、当時の新しい女性像が描かれている部分でもあるか。もっと美しく、もっとしたたかに…女性の自立宣言が声高らかに謳われていた、そんな時代だったのでゴザイマス。

この曲はオリコン最高7位、26.3万枚を記録して大ヒット!これはもちろんEPOさんにとってもお初のトップ10ヒットと相成ったのでありまする。デビュー当時から…

●「DOWNTOWN」※デビュー曲
●「Park Ave.1981」※シングル第2弾
●「土曜の夜はパラダイス」※シングル第4弾

といったオシャレな楽曲を歌い、注目されていたEPOさんにとったらこのヒットはアーチストとしての将来を約束する、それこそ…

う、ふ、ふ、ふ、

なヒットだったに違いないか。それにしてもEPOさんにおけるセカンドシングル「Park Ave.1981」のレコジャケったら…聖子ちゃんカットなのね。しかもサイドの髪をはらりとするポーズだって女王が歌唱中によくやられていたソレでゴザイマス。ソレに↑の表題曲レコジャケだって…EPOなんてお名前のロゴマークまで入っちゃったりなんかして。なんだか伊代ちゃんにおけるデビュー当時のレコジャケロゴにも負けず劣らずで、まさにしてやったりの…

う、ふ、ふ、ふ、

だったようでゴザイマスね。(笑)

☆作品データ
作詞・曲:EPO(1983年度作品・RCAレコード)